19歳プログラマー、無料で法律相談できる法律家botを開発

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複雑で専門知識の要求される法律相談に無料で応じてくれる法律家botが開発されました。詳細は以下から。

イギリスのスタンフォード大学1回生の19歳、Joshua BrowderさんはWeb上で無料で法律上の質問を行い、法律家botが自動的に適切な回答をしてくれる無料サービスを開発しました。

Browderさんがこの法律家botの開発に着手したのは昨年の夏のこと。最初はフリーで不公正な駐禁切符に対応するための無料サイトとしてオープンしました。

Joshua Browderさんは取るに足らない理由で駐禁の切符を切られ、不服申立てを行うのに何時間も無駄にした経験から、多くの人が十分な時間や法律知識、さらには不服申立てを行うエネルギーさえ持ち合わせていないことを知りました。そこで彼は自動的に、これまで成功した事例をテンプレートに不服申立て文を生成するジェネレーター「DoNotPay」を作成したのです。

「DoNotPay」は多大なアクセスを稼ぎ、Browderさんはこのプログラムを駐禁切符だけでなく、あらゆる法律相談に応用できるようにヴァージョンアップ試みています。その理由としてJoshua Browderさんは

一番いいのは、ユーザーと話すことができ、不服申し立て文を作成し、人間のように質問に答えるプログラムを作ることだと理解したんだ。このbotは現時点では駐禁切符と債務返済補償保険、そして乗り物の遅延損害金について回答することができる。他にはある程度の一般的な法律上の質問にも答えることができる。例えば『駐禁切符の罰金を払えるだけの金がないんだけど、どうしたらいいの？』みたいなね。究極的には金儲け主義の弁護士連中に可能な限り取って代わってやりたいんだよね。

と語っています。

ユーザーはウェブサイトで無料登録を行い、botはユーザーが置かれている状況などについていくつかの質問を行います。十分な情報が集まり、不服申し立てに十分な土台があることが分かると、botはそのユーザー向けの不服申し立て文を生成します。

最初は多くの個別の規則を作ることがベストだと考えていたんだ。でもそれはすぐに頓挫した。同じことを言うのにも何千ものやり方があり、その全てをカバーするのは不可能だったからだ。でも私が、botが言葉遣い自体を学んで比較させるやり方を見つけ出した時、ブレイクスルーが訪れたんだ。今はもうユーザーがどんな言葉遣いをするかは問題にならない。

Browderさんはbotにキーワード、語順、代名詞を含んだテキスト比較を用いるようプログラムしており、ユーザーらがこのbotを使えば使うほど、よりよいアルゴリズムを得ることができます。そしてもしbotがユーザーの助けになれない場合は、一般的で助けになるサンプルの文章が提示され、Browderさんに直接コンタクトを取るオプションも選択可能。Browderさんが対応することによって、将来的に類似の事態への対応がさらにプログラムに取り入れられることになります。

こうした問題に対して私よりも遙かに多くの経験を持つ大勢のプログラマーたちが仕事をしている。いつの日かこうしたbotによって、どんな人でも億万長者と同じような法的代理人を得ることができるとしたらすばらしいことじゃないかい？

イギリスと日本では法律も慣習も違いますが、各種訴訟に少なからぬお金と時間、知識やエネルギーが必要なことは変わりありません。こうしたbotの存在によって、少しでもそうしたコストを削減しつつ、公正に訴訟を戦えるようになったら、人々の生活も少しは変わってくることになりそうです。

もちろん仕事を奪われる法律家にとっては苦々しい事態であることは間違いありませんが…。

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