暑い夏の日にも寒い冬の日にも重宝する自動販売機。
最近では100円程度で購入できる格安自販機を見かけることが多くなりましたが、大阪にはとんでもない安さの自販機があります。詳細は以下から。
ここは大阪の電気街・日本橋。
街中にはかねてから100円前後で買える安価な自販機が設置されていました。
そんな日本橋を南下し、通天閣のある新世界へ。
しかしまだまだ100円販売が中心の自販機です。
そして新世界をさらに南下した西成区太子エリアに、その自動販売機はありました。
地図で見るとこのあたりになります。
すぐ隣にあった自販機も50円台の缶ジュースが複数あるなど、なかなかお安い内容でしたが……
この「おいはなれ」と書かれた自販機は違います。まず左側の商品、9割以上が50円です。
なんだか素敵なキャッチコピーが並んでいますが、よくよく見ると有名メーカー製品が数多くあります。
そして右側を見ていくと、「ぜいたく三ツ矢」「世界のキッチンから ソルティライチ」「カルピス アミールウォーター」など、やはり有名メーカー製の500mlペットボトルが50~60円という、とんでもない価格設定に。
最も安かった30円の「ブラッドオレンジ&カルピス」は賞味期限切れで販売されていました。
自販機全体を見渡すとこんな感じ。
安いだけでなく内容も充実していることもあって、ひっきりなしにお客が訪れていた「おいはなれ」。一般的な自動販売機よりも稼働率は圧倒的に高いと思われます。
ちなみに「おいなはれ」は大阪市内で設置場所をじわじわ拡大中。編集部員が通りかかった別の自販機では、「ブラッドオレンジ&カルピス」の代わりに、伊藤園の凍らせて飲む「やわらかフローズンレモン」が30円で販売されていました。
実際に買ってみたところ。
本来凍らせるべきものを冷蔵で販売しているため、そのまま飲むと若干レモン味のかき氷シロップを溶かした水を飲んでいるような味わいですが、「でも30円ならまあいいか」と思ってしまえます。
ちなみに賞味期限は購入時点で残り3週間もない5月7日。安いのにはそれなりの理由があるわけです。
ほかにも「ホットの麦茶をコールドで売る」といった荒技も駆使しています。
年間数百種類の新商品が発売されては消えていくペットボトル飲料業界。
「おいなはれ」は、おそらく小売店や卸でダブついた在庫などを格安で仕入れることや、本来ホットや冷凍で販売されるべき飲み物をコールドで売るなど、通常の自動販売機ではやらないような売り方をあえて採用することで、破格の値段を実現できているものと思われます。
しかしこの独特の「ゆるさ」や、「いつ行ってもラインナップが変わっている」という、クジを引くような感覚で買い物できる点は、今までの自販機には無かった、格安自販機ならではの面白さではないでしょうか。
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