Deep Dreamと360度動画が融合すると、完全な幻覚への没入体験となりました。詳細は以下から。
映画「X-MEN:アポカリプス」でもVFX(視覚効果)を担当したVFXアーティストのJonathan Simsさん。Googleの画像認識機能を持つ人工神経回路網Deep Dreamを駆使してとんでもない映像世界を作り出してしまいました。
DREAMTIME_ A Deep Dream VR Experience - YouTube
Simsさんがこの映像作品を作成した理由は、夢の中でしばしば感じる精妙で空虚な世界の中に足を踏み入れる体験をさせること、そして他の没入型映像の作家たちに違った視点でストーリーを語る手法を奨励することでした。
Simsさんはこの作品「Dreamtime」について以下のように語ります。
この映像に『ストーリーの欠如』を批判する人もいるかもしれない。でも私は別のやり方でストーリーを見ることを選んだだけだ。360度の体験の中で、鑑賞者のどの視点からもストーリーは創造されるし、私のゴールはそれらによって取り囲むことだ。ある人が全てを見ようとして後ろを振り返り、別の人が別の角度から見ようとしたのなら、それが完璧だと私は考える。それによってふたつのユニークな経験が発生し、ふたつのユニークなストーリーができあがる。
Simsさんは彼自身の脳の夜の間の活動に魅了されたこと、そしてDeep Dreamを用いてサイケデリックな映像作品を作成している映像作家のJohan Nordbergさんの影響を挙げています。
Inside an artificial brain from Johan Nordberg on Vimeo.
なお、SimsさんはこのDreamtimeを作成するに当たって映像会社Dreamscopeの全面的な協力を得ています。
DreamtimeはYouTubeで視聴できる他、ヘッドマウントディスプレイのOculus RiftとHTC Vive用に無料でダウンロードも可能。お持ちの方は是非とも360度この世界に没入して体験してみてはいかがでしょうか?
VFX Artists Use Google 'Deep Dream' For Trippy VR Film
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