じゃがいもの入った焼きそば、普通に美味しそうな気がしてしまいますが、実際はどうなのでしょうか?
栃木県栃木市の誇る名物料理といえば焼きそば。しかもただの焼きそばではなく、「じゃがいも入り焼きそば」なのです。
先日レポートした佐野ラーメン、殿堂入りの宇都宮餃子、新進気鋭の日光天然氷のかき氷に続く栃木県の名物料理として名前が上がるようになってきましたが、実力の程はいかに?現地を訪れてチャレンジしてきました。
栃木焼きそばの名店としてしられるのが「やきそば 大豆生田商店(おおまめうだしょうてん)」。食べログでは読みが(おおまみゅうだしょうてん)となっていますがきっとアレです、リエゾンです。位置としては東北自動車道栃木インターから県道35号線で市内に向かい、県道309号線で右折。15分ほどで到着します。
大豆生田商店はいわゆるバイパス沿いの食堂。かなり交通量があるので車を入れる時は十分ご注意を。
「栃木名物 じゃがいも入り やきそば」と大きく書かれています。蔵の街として知られる栃木市だけに「ようこそ蔵の街へ」の文字も。
大雨の日の開店時間に滑り込んだのでさすがにまだお客さんはいません。お昼時間はイートインはもちろんテイクアウトのお客さんも途切れないほどだとのこと。
お値段は名物の「じゃがいも入り焼きそば」が並盛りで380円と極めてお得。そしていもフライ80円も気になります。いか・じゃがいも入りの方も美味しそうですが、ここは王道で。いもフライもオーダーします。
これまでに掲載された雑誌や新聞の記事が貼り出されています。
じゃがいも入り焼きそばの川柳も飾られています。思わず読んでしまいますね。
先に来たのはいもフライ。甘酸っぱいとされた「蔵の街ソース」を掛けてもらっています。もうひとつの甘い「フルーツソース」も美味しそうでしたが…。
ひとくちかじるとホックホクです。衣にしっかりと絡んだ蔵の街ソースはその酸味のおかげで全体をさっぱりと包み込んでおり、ボリュームのある揚げ物なのにペロリと食べれてしまいます。これはスナックに最適ですね。
食欲に火が付いたところでお待ちかねのじゃがいも入り焼きそばが登場です。具にはキャベツとじゃがいも。青のりがかかり、紅ショウガが添えられている辺りはこの上なくシンプルでスタンダードです。食べるとまずは焼きそばとしてシンプルで奇をてらわないソースの風味が口の中に広がります。しっかりと美味しい焼きそばになっています。
そしてじゃがいもですが、美味しい焼きそばにじゃがいもを入れて美味しくないわけがないのです。ソースの風味がしっとりと染み込み、ホクホク感がありながらもぱさついたり麺を食べる邪魔にならない絶妙さです。
その理由として大きいのは、やはりこの栃木焼きそばが元々このエリアで普通に食べられていた焼きそばであること。ご当地ブームのために作り上げられたようなものではなく、ずっとじゃがいも入り焼きそばが普通だと考えて食べていたところ、実は独特な食べ方ということでご当地名物として白羽の矢が立ったという経緯があります。
あくまで昔から食べ続けてきた自分たちの味という揺るがずぶれない立ち位置がこのじゃがいも入り焼きそばを単なる物珍しい流行り物ではなく、当たり前に身の回りにあるいつもの味としています。観光客はきっとこの焼きそばを、そうした雰囲気の中にお邪魔するという感覚で楽しめるのではないでしょうか。
大豆生田商店
住所:栃木県栃木市薗部町2-19-32
営業時間:10:00~18:00
定休日:月曜日
大豆生田商店 (おおまみゅうだしょうてん) - 栃木_焼きそば [食べログ]
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