PPAPでインドの高額紙幣強制切替に伴う通貨不足の深刻さを表現した動画が登場

インドで突然行われた新紙幣への切り替えの影響が甚大なことになっています。詳細は以下から。


今から3週間前の11月9日、インドのモディ首相が突然演説で「この演説から4時間後に現行の500ルピー札と1000ルピー札は使用不可能となる」と宣言し、新たな500ルピー札と2000ルピー札の導入を宣言しました。

旧紙幣から新紙幣へは銀行などでいったん預金した後で新紙幣で引き出すことができるとしており、目的としては偽造紙幣や汚職、マネーロンダリングなどの根絶を挙げていますが、現金決済のみで生活する人がGDPの50%にも及んでいるため、国として全ての資産とマネーフローを把握するといった目的があることも見て取れます。

当然ながらこの宣言の後、インド全土は現在進行形で大きな混乱に見舞われています。新紙幣が間に合わず、銀行は当初営業ができず、できたとしても交換のためにいずれの銀行でも数時間という長蛇の列ができています。

ATMも新紙幣の発行が追いついていないため使用できなかったり引き出し額が制限されているケースも多く、インド人はもちろんビジネスや観光で訪れる外国人にとっても極めて厳しい状況が今も続いています。

そうした中で、世界中で話題沸騰中のPPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)のメロディーに載せて窮状を訴える動画までもが出現し、話題となっています。

PPAP – Demonetization – No Change Song (Indian Version) – YouTube

旧紙幣が使えなくなったこと、ATMでもお金を引き出せないこと、銀行を訪れて小切手を持っていても新紙幣の現金を手に入れられないことなど、12億人のインド人が以下に大変な日常を強いられているかを笑いを交えながらも切実に訴えかけてきています。

余談になりますが、10年近く前に旅行でインドを訪れる外国人にとって、インドで無くて困るものといえばトイレとシャワーだとされていました。

Full power no toilet no shower super deluxe – YouTube

インドという国の時代の移り変わりを感じさせる出来事とも言えそうです。

(2013-11-26)
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