NASAが宇宙ウンコ問題の解決策に30000ドルの賞金、一般人も応募可



宇宙開発について人類はまだオムツが取れていない状況であることをNASAが明らかにしました。詳細は以下から。

ウンコがしたくなったらトイレに行く。人間の子供たちはだいたい小学校に入る前に身につける習慣ですが、宇宙ではなかなかそうもいきません。人類の誇る最新の科学技術に囲まれている宇宙飛行士たちも、ことウンコに関してはオムツのお世話にならざるを得ません。

もちろんISSなどの居住空間では無重力状態に対応したトイレが存在します。しかし、打ち上げや着陸、そして緊急時など宇宙服を着用しておかなければならない状態は確実に存在しており、そうした場合に頼れるのはやはりオムツしかないのです。

そして、あかちゃんのオムツを替えたことのある人なら誰もが知っているとおり、ウンコをした後のオムツは不衛生なもの。お尻にウンコが着いたままの状態ではすぐにかぶれてしまいますし、長時間放置すれば敗血症を含む感染症を引き起こします。これは隔離された宇宙空間では極めて危険なこと。

そんな惨状に対し、NASAは宇宙飛行士たちの環境と健康を守るため、「宇宙ウンコチャレンジ(Space Poop Challenge)」として、画期的なウンコ処理システムのアイディアとデザインに対し、30000ドル(約340万円)の賞金を掛けました。今年の12月20日が締め切りで、勝者は2017年1月に発表されます。

もちろん提示されるアイディアには実際上の問題からいくつかの条件があります。まずは宇宙船のキャビンが圧を抜いたり、他の偶発的な出来事によって長時間宇宙服を脱げない可能性があり得ます。そのため、提案される宇宙ウンコ処理システムは最低でも144時間人間の手に寄らずに機能し続ける必要があります。

また、宇宙飛行士が60分以内に宇宙服を装着し、気密しなければならない事態が想定されるため、宇宙ウンコ処理システムは5分以内に装着可能でなくてはなりません。同時に宇宙ウンコ処理システムは軽く、地球からの打ち上げ時に掛かる3~4Gの重力化でもウンコを処理できる必要があります。

最後に、宇宙空間の微重力下では地上で起こるような対流が発生せず、排泄された固体、液体、気体が混ざり合うことはありません。こうした状況下でも十分に処理できるようにデザインされていなくてはなりません。

Astronaut Richard Mastracchio on Space Poop Challenge from HeroX on Vimeo.



アイディアの応募はこちらのページから。人類の宇宙開発史に名前を残したい方、挑戦してみてはいかがでしょうか?

The Space Poop Challenge - NASA Is Offering $30,000 to Whoever Solves the Problem of Pooping in Space _ Oddity Central - Collecting Oddities

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