NANDフラッシュメモリの高騰を受け、SSDやmicroSDXCカードといった製品が値上がりを続ける中、ようやく「買い時」が見えてきました。この時期を逃すと、次はかなり先になりそうです。詳細は以下から。
USBメモリやメモリカード、SSDなどのコントローラーを手がける大手メーカー・Phison Electronics会長のKhein Seng Pua氏によると、ここ数ヶ月高騰が続くNANDフラッシュの価格が2017年第2四半期の後半(5~6月)に落ち着く可能性が高いそうです。
昨今のNANDフラッシュメモリの高騰はスマホメーカーなどからの旺盛な需要と、チップメーカーが製造ラインを大容量化が可能な「3D NAND」へとシフトする時期が重なったことによるものでしたが、移行が進めば価格は適正な水準に戻るとのこと。
3D NANDの比率は2017年第4四半期には全体の50%を超えるとみられるものの、新型iPhoneの製造ラインが本格的に稼働する第3四半期からは、フラッシュメモリは再び高騰に転じるとされています。
なお、現在フラッシュメモリの需給逼迫は深刻で、特に中国メーカーは128GBではなく96GBのSSDを宣伝せざるを得なくなったほか、4GBおよび8GBのeMMC不足に悩まされているとPua氏は指摘。
フラッシュメモリの価格が一段落するとされる5~6月は、メーカーにとっても個人にとっても狙い目となるかもしれません。
NAND flash prices likely to see correction in 2Q17, says Phison chairman
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