2017年はスマホ部品が世界的に不足、本体値上げや弱小メーカー淘汰のおそれも



2017年はスマホ市場の転換期となるかもしれません。詳細は以下から。

◆中国メーカーの隆盛でスマホの部品不足に
台湾メディア「DIGITIMES」の報道によると、2017年はスマホの主要部品不足に悩まされる年になる可能性があるそうです。

これは中国のスマホメーカーによる旺盛な需要を受けたもので、ディスプレイ、メモリ、カメラモジュールおよび光学関連の部品が足りなくなるとされています。

2017年のスマホ市場ももSamsungおよびAppleがトップ2になるとみられていますが、Huaweiが1億5000万台(2016年は1億3900万台)、OppoやVivoが1億台出荷をうかがうなど、3~5位を目指す中国メーカー勢の躍進が際立つ形に。

さらに中国メーカーは製品単価が高く、収益を見込みやすいミドルレンジ~ハイエンドモデルに焦点を当てており、新型iPhoneに対抗すべく、有機ELパネルの調達を進める動きもみられるとのこと。

その結果、5.5インチ以上の中小型液晶パネルの需要が逼迫するほか、1600万画素を超えるハイエンドカメラモジュールの需要も大幅に拡大するとみられています。

Smartphone vendors likely to brace for component shortages in 2017

◆スマホ本体の値上げやメーカー淘汰のおそれも
なお、部品が不足することで懸念されるのが、スマホ本体の値上がり。

すでに需要の増加でSSDやmicroSDメモリカードといったフラッシュメモリ製品の値上がりが起きていますが、ディスプレイやカメラモジュール、メモリなどの主要部品それぞれが値上がりしてしまった場合、スマホ本体の本体価格に大きく影響してしまう可能性は十分に考えられます。

また、一般的に部品不足が発生した場合、大口顧客から優先して部品が割り当てられていくことを考えると、シェアの低いスマホメーカーが「売りたくても作れない」状況に追い込まれ、最悪淘汰されてしまう可能性もあるわけです。

2012年夏に発生した世界的なプロセッサ不足によって、わずか1ヶ月で発売終了となったシャープの「AQUOS PHONE ZETA SH-09D」。ほかにも2013年にはHTCがカメラやマイクモジュールの調達に苦しめられ、スマホを生産できない事態となっていました。

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