老舗のカメラメーカー、リコーがカメラ事業を縮小することが明らかになりました。詳細は以下から。
日本経済新聞社の報道によると、リコーはカメラ事業を縮小し、経営資源を車載向けなどの業務用に集中させるそうです。
同社は2011年にHOYAから一眼レフカメラ「PENTAX」を買収しましたが、価格競争が激しいため、個人向けカメラは撤退も視野に生産販売体制を抜本的に見直すとのこと。
スマホの普及でカメラの出荷台数は減少の一途をたどっており、NIKONが事業戦略を変更し高級デジカメの発売を中止したほか、パナソニックもデジタルカメラ事業部を解体。メーカー各社は岐路に立たされているのが現状です。
リコー、カメラ事業縮小 個人向け撤退も検討 スマホ拡大、業務用シフト :日本経済新聞
・13:21追記
リコーが中期経営計画説明会を行い、その資料を公式ページに掲載しました。
今後は「利益重視」「収益性の視点から事業の絞り込み」にシフトし、聖域を設けず遠ざける事業の選別を徹底するとした上で、「トラディショナルカメラ事業の減損」を挙げています。
・13:45追記
なお、中期経営計画説明会において、現時点での民生用カメラ撤退は否定されたものの、山下社長が「カメラの機種を絞り込む」と明言。
事業規模を縮小し、ラインナップを絞り込むことで利益の確保を目指すことになりますが、これはHOYA傘下だった頃のPENTAXが通ってきた道。
市場の縮小が続く以上、予断を許さない状況であることは変わらず、今後の市場の動向次第では撤退なども現実味を帯びてくることになりそうです。
リコー、構造改革で赤字回避狙う 19年度中計 :日本経済新聞
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