絶対やっちゃだめだけどちょっとほっこりするこの事件、翌日の神対応が話題となっています。
中国の上海浦東国際空港で6月27日、中国南方航空の旅客機にタラップで搭乗しようとした80歳のお婆ちゃんが、「飛行の安全を祈って」9枚の硬貨をエンジンに向けて撒くという事件が発生しました。
もちろんエンジンに異物が紛れ込めば墜落を含む重大事故に発生する可能性があります。この様子を見ていた他の乗客が当局に通報、女性は一時警察に拘束されました。
撒かれた硬貨の大がかりな検査が行われ、150人の乗客らは離陸が約5時間遅れることに。結局硬貨の1枚がエンジンに入り込んでいたのが発見され、無事に出発の運びとなったのです。
ここまではネットで話題になり、メディアでも取り上げられましたが、翌日この事件に応える形で行われた航空会社の対応が中国のネットで大きな話題となっています。
深セン航空はこの日、タラップ側のエンジンの前に賽銭を投げ込むのをガードする係員を配置。確かにこれなら事前に賽銭をブロックできます。中国のネットではこの係員は「賽銭ターミネーター」と呼ばれているようです。
さらに上手な対応をしたのは中国東方航空。なんと乗務員が賽銭袋を持って待っているのです。画像を見ると、タイバーツ札と思われる紙幣も入れられていますが、注目すべきは袋に付けられたQRコード。
中国のキャッシュレス化の進展は著しいものがあり、今ではもう寺院の賽銭箱やホームレスの持つ空き缶にもQRコードがついていて、キャッシュレスでドネーションができてしまったりもするとのこと。
この即席の、「祈福箱」と手書きされた賽銭袋にすらQRコードが付けられているという現実とユーモアの溢れる対応は、まさに現代の中国の姿を現すのではないでしょうか?
こちらの中国のネットニュースを見てみても、ウェイボーなどでの反応もほぼ好意的で余裕に満ち、楽しんでいる気配すらあります。
日本ではバニラエアの車椅子対応の件で、ネット上では障害者側が酷く叩かれていますが、こんな事件が起こったら本人も家族も袋叩きは間違いない気がしますが、いかがでしょう?
文藝春秋
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