楽天が正式に携帯電話キャリア参入を果たしました。詳細は以下から。
まず今回携帯各社が割り当て申請した周波数帯を整理。KDDIと楽天が1.7GHz帯、ドコモとソフトバンクが3.4GHz帯を第1希望に設定しました。
総務省が求めた審査基準。人口カバー率や既存無線局の周波数移行に必要なコストの負担などが求められているほか、割り当てを受けた事業者が既存の通信会社に事業譲渡などをしないことを定めています。
2028年までに2万7397局の基地局を自社で新設する楽天。MVNOへの回線提供も行います。
第1希望が重複しなかったことから、割り当ては希望通りに。世界で通じる1.7GHz帯の獲得はKDDI・楽天双方に大きな意味があり、SIMフリースマホなどを使いやすくなる特長があるほか、ドコモが3.4GHz帯において80MHzの連続した周波数帯を確保することになりました。
KDDIは割り当てられた周波数帯を使って2019年10月から2CA、2020年度以降から3CAを提供予定です。
なお、ドコモの1年分にとどまる6000億円での携帯電話事業参入を目指す楽天のみ以下の4項目の注文が付けられる形に。
平たく言うと「ちゃんと自前でネットワークを整備しろ」「基地局の整備体制、必要な技術スタッフを整えろ」「経営環境が変化しても大丈夫なよう、財務の健全性に注意しろ」ということのようです。
・他の既存事業者のネットワークを利用する場合においても、携帯電話事業者は自らネットワークを構築して事業展開を図るという原則に留意すること。
・特定基地局の円滑かつ確実な整備のため、基地局の設置場所の確保及び工事業者との協力体制の構築に一層努めること。
・特定基地局その他電気通信設備の適切な運用のため、無線従事者など必要な技術要員を確実に確保、配置すること。
・競争に伴う経営環境の変化が生じた場合においても、設備投資及び安定的なサービス提供のために必要となる資金の確保その他財務の健全性に留意すること。
総務省|第4世代移動通信システムの普及のための特定基地局の開設計画の認定
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