「ZenFone」シリーズでおなじみのASUSが、スマホ事業に手を加えます。詳細は以下から。
台湾メディア「DIGITIMES」の報道によると、2019年30周年を迎えるASUSのCEO・Jerry Shen氏が退任し、SY Hsu氏とSamson Hu氏の共同CEO体制へとシフトするそうです。
新たなCEOはいずれもASUSの基幹事業であるマザーボードの研究開発部門から、パソコンやタブレットビジネスに携わってきた人物。
CEO交代は実に20年以上ぶりのことですが、Jerry Shen氏は新体制に移行する前の置き土産として、スマホ事業とAIoT(AI+IoT)分野を大きく刷新。
スマホ事業では600~800人の従業員を世界中の携帯電話事業者から撤退・配置換えするほか、端末ラインナップを見直して、ゲーマーやヘビーユーザーに焦点を当てた高性能で優れたデザインの製品を市場に投入していくとしています。
エントリーモデルからハイエンドまで幅広くカバーしていたASUSがラインナップを絞り込むのは、Oppo、Vivo、Huawei、Xiaomiといった価格競争力に定評ある中国メーカーの攻勢のため。
AIを使った独自の使いやすさを追求するなど、ユニークな試みを積極的に取り入れてきたASUS。今後は高付加価値製品で生き残りを図ることを目指すことになります。
ちなみに台湾では中国メーカーの攻勢で、HTCが経営不振でどんどん縮小していく憂き目に。
スマホカメラに関するノウハウがあり、パソコン事業と相性のいいVR事業を手がける同社を統合するのはASUSにとっても悪くない選択肢のような気がしますが、そうともいかないのでしょうか。
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