かねてから告知されていた「au PAY」のために、KDDIが決済・金融事業を強化します。詳細は以下から。
◆「スマホ・セントリック」で決済、金融事業強化を目指すKDDI
登壇したKDDI高橋社長。「通信とライフデザインの融合」をかねてから打ち出すKDDIが、「スマホ・セントリック」を合言葉にスマホと金融の融合を進めます。
「グッバイ・おサイフ」を打ち出したau WALLET開始から5年。ユーザーは2000万人、残高は1000億円超となりました。
2.5兆円にまで育ったau経済圏。
スマホ決済を強化する大きな役割を果たすのが、4月開始の「au PAY」です。
auが思い描く未来をわかりやすく説明した動画。au WALLETから5年の今年、au PAYとスマホ金融であらゆるものが進化します。
100万ヶ所でスマホ決済を利用できるようにするau PAY。
各種サービスのキャリアフリー化も進めます。
「スマホ決済」から「スマホ金融」へと領域を拡大していくau。
中心となるのはau WALLETアプリです。
新たな取り組みに向け、「auフィナンシャルホールディングス」を立ち上げ。
真新しい取り組みを積極的に取り入れてきた「じぶん銀行」を子会社化します。
カブドットコム証券も関連会社に。
auブランドでの統一を一気に推進します。
スマホ金融グループで決済・金融取扱高6兆円を目指すau。
政府の値下げ圧力で落ち込む通信事業の収益を、新たな分野でカバーします。
◆質疑応答
日経:
au WALLETアプリを中心に据えていくとしているが、アクティブユーザー数は?
KDDI:
数百万人の上の方の人たちがアクセスしています。通常のアプリケーションと違い、ポイントがたまっているのが見られるため、デイリーのアクティブ率が高い。ユーザーを増やしつつポイント、コマース、ライフデザインの中心になるようにしていきたい。
フリー石野:
残高1000億円以上、2000万人加入ということだが、1人あたりだと5000円程度になる。何らかのキャンペーンで利用を促進するつもりはあるか?
KDDI:
ユーザーによって利用頻度が違うので、単純に1人あたり5000円という数字にはならない。au WALLETクレジットカードで通信や光熱費を払うようになると、メインカードになっていく。すでにユーザーは相当数いるのでPayPayさんのようにユーザー数を増やすためのキャンペーンは必要ないが、訴求のための試みは必要と考えている。
読売新聞:
アクティブユーザーが数百万人という話だが、今のau WALLETの反省点はどこだと考えているか。乱立する中で勝ち残るためにどう考えているか。
KDDI:
ポイントプログラムの充実をもう少し考えないといけない、世の中で使っていただかないといけない。そのためにはプリペイドだけでは難しいと考えている。対象店舗も中小に広げていかないといけない。使っていただくための努力を今回の構想で示させていただいた。
金融会社のロゴマークを新しくしたのはその意気込みを示すもの。政府もキャッシュレスを進めていくとのことなので、推進していきたい。
東洋経済:
au IDなどをキャリアフリー化するとのことだが、このタイミングで導入する意味は?
KDDI:
auの垂直統合でユーザーの体験価値を上げていくというのは引き続き行う。加盟店と話していく中で「auだけなの?」と聞かれることなどがあるため、オープンにしていくきっかけにさせていただいた。auユーザーに素晴らしいサービスをお届けすることを前提として、対象を広げていきたい。
読売新聞:
携帯電話事業が頭打ちになりつつあり、値下げ圧力が強まる中で、金融分野は次の成長エンジンと考えているのか。
KDDI:
おっしゃるとおりと考えている。今まではユーザー×ARPAだったが、これからは長くユーザーと付き合っていかないといけないと考えている。金融事業だけで採算を上げていくことに加え、お客様のライフデザインを拡大していきたい。
決済、貯蓄、少額ローンなどでユーザーとの付き合いが深くなっていくので、軸に据えていきたい。
産経新聞:
他社さんのQR決済と比べると後発になるが、どのように展開していくのか。
KDDI:
夏に詳しい話をさせていただこうと思っているが、au WALLETをセンターに据えていきながら他社さんのユーザーにも広げていきたい。
フリー小山:
au PAYの100万ヶ所、かなり難しい印象だがどのような取り組みを通じて実現していくのか。
KDDI:
Quick Pay、au PAY、楽天Payで使える場所を合算して100万ヶ所。我々だけでなく食べログ、楽天さんも営業を行うため、実現は見えています。
共同通信:
決済サービスのKDDIならではの強みは?月あたりどれくらいのポイントが発生している?
KDDI:
まずは金融サービスのアセット。通信会社3社で金融サービスをこれだけ準備しているのは我々だけ。続いては自然にたまるポイントを持っているという点。通信や電力を契約すれば自然とポイントがたまる点は通信会社ならでは。
金融アセットをフルで持っている楽天さんや、構築を進めているLINEさんはポイントを自分でチャージするしかない。あとは顧客基盤。この3点が我々の強み。還元されているポイントについては非開示です。
ITmedia 井上:
au WALLETの説明のところで「(Quick Pay+を使って)Apple Pay」が使えるという話があったが、使うスマホによって使える決済が違うということになるが、Androidはどうなる?
KDDI:
Androidの場合はApple Payは使えない。Quick Pay+のAndroid対応はユーザーの要望次第。
?:
LINE PayやPayPayが加盟店を増やすためにキャンペーンを打っているが、楽天はポイント還元のために手数料率が高いと聞いている。au PAYも楽天と足並みをそろえる?
KDDI:
今はお話しできないが、積極的に加盟していただけるようなキャンペーンを考えている。
◆プレスリリース
金融持株会社「auフィナンシャルホールディングス」を設立 ~決済、金融グループ各社をauブランドに統合し、「スマートマネー構想」を始動~
カブドットコム証券・じぶん銀行の資本異動について
カカクコム、KDDI 「食べログ」と「au PAY」連携で店舗集客を推進 ~ビックデータ分析基盤を共同で構築し店舗支援~
連結子会社との会社分割(簡易吸収分割)及び孫会社の異動に関するお知らせ
株式会社じぶん銀行の第三者割当増資引受け(子会社化)に関するお知らせ
カブドットコム証券株式会社(証券コード8703)の株券等に対する公開買付けの開始予定に関するお知らせ
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