【北欧通信 Vol.8】世界最大の露天温泉、アイスランドのブルーラグーンを訪れました


アイスランドといえば必ず紹介される巨大な露天温泉、ブルーラグーンを訪れました。詳細は以下から。

アイスランドの紹介で登場する素晴らしいスポットはたくさんありますが、その中でもひときわ有名で、多くの観光客が訪れるのがこのブルーラグーン。世界最大の露天温泉(編集部注:水着着用必須です)として知られるこの場所に行ってきました。

ブルーラグーンはケフラヴィーク国際空港から21kmほど。時間にして20分程度で到達できます。


こんな広大でゴツゴツとした自然が剥き出しの風景の中を走って行きます。空港やレイキャビクからのバスツアーなどもあるので、レンタカー以外の方はそちらを利用して行く事もできます。

メインロードから少し入るとすぐに駐車場が見えてきます。間違えるような事はないのでご心配なく。

駐車場にはクロークも。車内に置いておきたくない貴重品はこちらに預けてもいいでしょう。

ゴツゴツした岩の間の通路を抜けていきます。

こちらがエントランス。とても立派です。

さて、ブルーラグーンを訪れるに当たっては、こちらの公式サイトからの事前の予約が必須で、しかも日時指定をする必要があります。値段は観光シーズンかどうかといった日程と時間帯で変動しますが、日本の温泉に比べると非常に高価です。

現在選択できる入場チケットの種類は入場料、バスタオル、ドリンク1杯、シリカ泥パックがセットとなった「Comfort」(8000~9000円前後)に、Comfort+バスローブ、スリッパ、ラバ・レストランでのテーブル予約をした場合にスパークリングワイン1杯サービスのセットの「Premium」(9000~11000円前後)があります。

時間とコースごとの値段の変動はこんな感じに確認の上でチケットを購入できます。

さらにラグジュアリーな「The Retreat Spa」というコースについての詳細はこちらの特設ページから。

ということで、ブルーラグーンに行きたい人は、アイスランドに到着する前に予約しておきましょう。予約人数が上限に達すると受付を終了してしまうので、当日思い立ってというのは止めた方が無難。空港から近いため、到着した日や帰る日の空き時間をうまく使ってスケジュールを組むのがよさそうです。

さて、BUZZAP!編集部は飛行機の到着時間とお値段の釣り合いから21時に入場する予約を入れていましたが、この時間でもかなりの行列です。

とはいえ、以外とスムーズに入場の受付はでき、バスタオルと館内の支払いやロッカーの鍵として使うリストバンドを受け取ります。館内での飲食を含む支払いはリストバンドで行い、退出時に精算します。

身体を流し、バスタオルを適当なフックに引っかけていざ温泉へ。7月のアイスランドは21時過ぎでもまだ太陽が沈んでいません。
お湯の温度は38度から40度程度。深さも温度も場所によって違います。そしてご覧のとおり非常に広大。


白濁したお湯の中で楽しげに戯れているのは、場所柄ヨーロピアンが多いのですが、中国人やインド人を含めて実に世界各国からの観光客です。

あちこち温泉には行ってきましたが、ここまで大勢の、そして多種多様な人種・民族が入り乱れてお湯に浸かっている温泉はありません。その光景はまさに平和そのものです。


喉が渇いたらバーカウンターに行ってドリンクをオーダーできます。大勢並んでいるのですぐに分かります。アルコールもあればノンアルコールもあり、自由に選べます。

オーダーしたら近くのデッキでのんびりとお湯とドリンクを楽しみます。至福としか言いようがありません。

別のブースではシリカ泥を使ったパックもできます。料金に含まれているので女性だけでなく男性もお試しあれ。肌がツルツルになります。

お湯が熱すぎないためいくらでも入っていられますが、アイスランドは夏でもひんやりしているので、出る時は湯冷めに注意しましょう。

着替えたら館内をちょっと散策。ギフトショップはお高めですがいろいろ取りそろえています。

ムーミンのアイスランド特製カップなども。

こちらはカフェ。ラバ・レストランというしっかりしたレストランもありますが、こちらではちょっと軽食やデリといった感じで飲食が可能。

ですが、個々で見つけたSUSHIはなんと2200ISK(アイスランドクローネ)。これは日本円では1950円程度に相当します。アイスランドの物価の感触をお分かり頂けるでしょうか?

ブルーラグーンから出てまだ時間があったら、建物の周囲を散歩してみるのもお勧めです。こんな絶景を見ることもできます。

そしてブルーラグーンの種明かしとなりますが、ここは隣接するスヴァルスエインギ地熱発電所が汲み上げた地下熱水の排水を用いた露天温泉です。源泉は70度程度あるため、温度調節を行って人が入れる温かさにしています。

一挙両得の素晴らしいアイディアと思う人もいれば、興醒めだと思う人もいるかもしれません。

現在アイスランドは地熱と水力の発電のみで電力を賄うことをエネルギー安全保障戦略として追求しており、化石燃料や原子力に依存しないエネルギーのあり方と、その素敵な副産物と考えてみることもできそうです。

さて、次回はアイスランド南東部のヨールクルスアウルロゥン氷河湖へとひた走ります。

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