「木登り専用バイク」が爆誕、農家らから絶賛され注文が相次ぐ


道路を走るのではなく木を登るバイクが発明されています。いったいどういう事なのでしょうか?

15歳の少年が盗んで行く先も分からぬまま走り出す事で有名なバイク。ですが、暗闇を切り裂いて地の果てまで駆け抜けるだけがバイクではありませんでした。

インドの農家で発明家でもある49歳のGanapathi Bhatさんは水平方向ではなく垂直方向に走るバイクを開発。このバイクはなんと木の幹に取り付けて木登りが可能なのです。

この「木登りバイク」には普通のバイクに用いられるクラッチやアクセル、ブレーキ、緩衝器、2.1馬力のガソリンエンジンが搭載されています。


Bhatさんは10年前にもこのアイディアを実現しようとしましたが挫折。7ヶ月前に作成を再開し、5月にお披露目となりました。

最初の木登り実験の際、Bhatさんは息子に救急車を呼ぶ準備をしていくように指示していましたが、無事に成功。その後150本の木で木登り実験を行っていずれも成功しています。でもいったい、何のためにこんなバイクを…?

その答えは動画にもあるように、椰子の木を登って果実を採取するため。ココナツで有名なココヤシ、デーツのナツメヤシをはじめ、アブラヤシやオウギヤシなど、各種の椰子の実は熱帯地方では極めてポピュラーで重要な農産物です。

実際にこの木登りバイクを地元農家らにデモンストレーションしたところ、75000インドルピー(約11万5000円)という価格設定だったにも関わらず、50人が購入を決めたとのことです。

オモシロ発明かと思いきや、後から振り返れば世界各国の椰子農家の生産性を爆上げさせる画期的な大発明だったということになるのかもしれません。

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