好きな音楽を聴くとストレスが緩和される、ようやく研究で明らかに



音楽好きはみんな気付いていますが、科学が追いついたようです。詳細は以下から。

落ち込んだ時、イライラする時、辛い時、寂しい時、音楽に助けられた経験をしたことのある人も少なくないのではないでしょうか。

その音楽が邦楽であれ、洋楽であれ、クラシックやダンスミュージックであれ、あなたのしんどい気持ちを音楽が和らげてくれる可能性があります。

この研究はイギリスの北アイルランド、クイーンズ大学ベルファストの講師Jenny Groarkeさんがジャーナル「PLOS One」に発表したもの。

実験では、80人の被験者に対してトリーアの社会ストレステスト(TSST)を利用しました。これは試験官の前の自己紹介スピーチという社会ストレスを与える実験方法として有名なものです。

今回の実験では実験の最後に行うスピーチの準備を5分間行ってもらい、その後10分間の休憩を挟みます。この休憩の際に無作為に各自の選んだ音楽家、チャールズ・ダーウィンのドキュメンタリーラジオ番組を聴かされます。


その後被験者らはその際の気分などを評価するためにデザインされた調査を受け、最後に「スピーチをする必要はない」と種明かしをされます。この実験ではスピーチ直前の強い緊張という社会ストレスを音楽が軽減できるかがが問われます。

結果的に自分の選んだ音楽を聴いていた被験者らは、ラジオを聞いていた被験者らよりストレスや緊張、心配、悲しみ、抑鬱感などを感じていませんでした。

Groarkeさんによると、こうした効果を生むのは一般に「癒やし」や「ヒーリング」系と呼ばれているような音楽やモーツァルトなどのクラシックにとどまりません。

好きな音楽であればヘヴィメタルでもミニマルテクノでも同様の効果が発揮されるとのことです。


なお、現時点では自分で選んだ好きな音楽とその辺りに普通に流れている音楽の効果の違いは明らかにされておらず、今後の研究課題とされています。

また今回は、実験室という音楽を聴くのにあまり一般的ではない環境が用いられているため、より自然な環境での比較実験も行っていく予定とのこと。

学校や仕事での試験や面接などの時、自分のストレスを緩和させるための必殺の1曲を常に準備しておくとよいのかもしれません。あなたは誰のどんな曲を選びますか?

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