超高速・大容量通信を実現する5G(第5世代携帯電話)。
非常に高い周波数帯を利用するため、基地局1台あたりのカバーエリアが狭く、建物の中などにとても弱いことがネックとなっていますが、ドコモが非常に興味深い実験結果を発表しました。詳細は以下から。
NTTドコモおよびJR東海の報道発表資料によると、同社は8月24日~9月7日にかけて、2020年度投入予定の最新型新幹線「N700S」確認試験車を使った5G無線通信実験を行ったそうです。
無線通信実験は5Gの主要周波数帯となる28GHzを使ったもので、移動端末を設置した走行中のN700Sと3つの基地局(それぞれ400メートルおよび500メートルの間隔をあけたもの)を通信させるという内容。
ビームフォーミング、ビーム追従技術によって時速283キロで走行する車両内に設置した移動端末との1Gbpsを超える超高速通信や各基地局との連続ハンドオーバーに成功し、8Kコンテンツのダウンロード配信や4K映像のライブ中継を実現したとされています。
移動端末を設置したN700S系新幹線
地上に設置した仮設基地局はこんな感じ。
なお、時速200km以上で走行する高速鉄道車内と地上との5G無線通信実験に成功したのはこれが世界初とされています。
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