「使わなかった月は料金が安くなる大容量プラン」をソフトバンクが発表しました。
一見かゆいところに手が届く内容かと思いきや、久しぶりにソフトバンクらしい罠が潜んでいます。詳細は以下から。
◆ソフトバンク新プラン「メリハリプラン」とは?
ソフトバンクのプレスリリースによると、同社は2020年3月11日から新プラン「メリハリプラン」を提供するそうです。
新たに開設された料金ページ。メリハリプランは今までのギガモンスター+と同じく月間50GB使えるプランで、「おうち割 光セット」「みんな家族割+」など適用で、今までと同じ月額3480円から使うことができます。
YouTubeやプライムビデオ、LINEなどの各種サービスをカウントフリーで利用できる「動画SNS放題」も健在です。
そんなメリハリプランの新たなアドバンテージが「使わない月に安くなる」という点。動画SNS放題対象サービスが含まれてしまうものの、月間利用量が2GB以下だと自動で1500円が割り引かれます。
つまり人によっては月額1980円で使えてしまう月があるわけです。これはかなりお得ではないでしょうか。
◆一見お得な「メリハリプラン」、ギガモンスター+と比較してみると……
「動画SNS放題」でただでさえお得な大容量プランなのに、使わない月にフルプライスを支払わされる心配もないという、非常に親切な設計に見えるメリハリプラン。しかし新規申込受付が終了する「ギガモンスター+」と比較すると、意外な罠がありました。
・「月額3480円」は最初の6ヶ月間に短縮
まず見てもらいたいのが最安となる「月額3480円」で使える期間。ギガモンスター+では毎月1000円割り引かれる「1年おトク割」によって1年間3480円で使えましたが……
メリハリプランでは「半年おトク割」に改定され、割引が半年間へと短縮されます。
・通話定額オプションも値上がり
ギガモンスター+では5分通話し放題の「準定額オプション」が月額500円、通話し放題「定額オプション」が月額1500円だった通話定額サービス。
メリハリプランは「準定額オプション+」が月額800円、通話し放題「定額オプション+」が月額1800円で提供されます。
値上がりの背景は「留守番電話プラス(月額300円)」「割込通話(月額200円)」などがセットになったことによるもの。実質値下げではあるものの、これらのサービスを使わない人にとっては月額300円の値上げです。
◆毎月大容量を使う人には値上げ、ライトユーザー向け新プランもかなり不便に
そもそも「月間50GBの大容量プランを契約する人に、2GB以下しか使わない月があるかどうか」という疑問点はあるものの、使わない月は大幅値下げするというスタンスは決して悪くないメリハリプラン。
しかしもともと「大容量プラン+通話定額オプション」という使い方をしていたユーザーにとっては、割引期間の短縮と月額300円の値上げによって、最初の1年でトータル9600円ほどの値上がりとなります。
なお、ソフトバンクはライトユーザー向けに1GB、2GB、5GBの段階制プラン「ミニフィットプラン」も新設。家族4人で契約した場合、月間1GBを超えるとメリハリプランと逆転するため「何があっても月間1GB以内で収める」という鋼の意思がない限りオススメできません。
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