恋愛関係は「性的にマッチする」ことよりも「性的にお盛ん」なことで満たされる、最新研究で明らかに


恋愛感情と性欲、切っても切り離せないこのふたつの関係で本当に大切なことは何か、新たな研究によって改めて掘り起こされています。詳細は以下から。

ジャーナル「Social Psychological and Personality Science」に掲載された最新の発表が恋愛と性欲という、多くのカップルを悩ませ、駆り立てる問題に一石を投じています

研究著者であるウェスタンオンタリオ大学の博士研究員、James Kimさんは「セックスはカップルの生活で重要な役割を持ちますが、性欲のレベルに差があることはままあります」と指摘します。加えてKimさんは

これまでの研究や社会的な「常識」では、性欲レベルがパートナーと近いほど、恋愛関係も満足できるものと考えられてきました。ですが、どういった満足が性欲レベルのマッチによって起こるのか、それとも満足は全体的な性欲の充足によって得られるのかを詳しく説明してきませんでした。

としており、性的に満たされることと恋愛関係で満たされることの間にどのような違いや関係があるのかの調査を行いました。

調査は366組のの異性カップルを対象に行われ、それぞれ個別に自身の性欲、恋愛関係の満足、性的満足について評価を行いました。

これまでの同様の研究では、性的なミスマッチは自己申告した性欲からパートナーのスコアを引いたものを用いていました。ですが今回の研究では二項応答面解析と呼ばれる手法を用い、全体的な性欲レベルが近いカップルとミスマッチなカップルで、どういった満足度が高いかをテストしました。

これは例えばある人がパートナーよりも低い性欲しかなく幸福を感じていない場合、それが相手との性欲レベルのミスマッチにあるのか、それとも自分の性欲の低さ自体に起因するのかといった違いを明確にし、性欲レベルのマッチがどのような満足をもたらすのかを調べる狙いがあります。

この測定方法を用いた結果、性欲レベルが近いことで、ミスマッチだったカップルより満足度が高いとは言えないことが分かりました。そしてそれ以上に全体的な性欲レベルの高さが重要だったことが示されたのです。

これはつまり、互いの性欲レベルがより高い方が、相手が自分の性欲レベルとマッチしているよりも恋愛関係の幸福度が高くなっていたということ。

相手と性欲レベルを合わせようと努力するよりも性生活を充実させ、性欲が低下している時にはより満足できる性生活のためにコミュニケーションしていくことが、恋愛を素晴らしいものにする秘訣ということになります。

言ってしまえば性欲旺盛で「お盛ん」なほどに恋愛関係の満足度が上がるという、ある意味身もふたもない結果になってしまいました。

もちろんセックスはただ気持ちいいというだけの行為ではなく、お互いを認め、愛で、心と身体で受け入れ合うという全人的な行為であり、人間の本能の求める根源的な欲求のひとつです。

それが高いレベルで満たされているのであれば、それによって満足感や幸福感で充足できるというのは考えてみれば全く不思議なことではありません。

例えば自分が食事に興味がなくても、レトルトやファストフードだけでなく滋養に満ちた美味しい料理を毎日食べていれば健康になるのと同じようなものと考えればよいのかもしれません。

なんとなく相手と合わないような気がしていたり、長い付き合いでマンネリになっているような場合にも、もう一度相手とじっくりお互いの性欲と日々の性生活について話し合い、充実を試みてみるとよいかもしれません。

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