第二次世界大戦から10年、アメリカ合衆国に渡って生活を築いていた日系人たちの貴重な年越しの風景です。詳細は以下から。
大晦日は世界中の多くの国で新年を前に行事が行われます。日本では年越しそばと除夜の鐘が有名ですが、アメリカ合衆国では花火や大規模なパーティ、カウントダウンイベントなどが催されます。
では戦後10年目を迎えた日系アメリカ人たちはどのようにして新年を迎えようとしていたのでしょうか。George Morihiroさん一家らのそんな大晦日の模様をEspressoBuzzが公開しています。
顔は確かに当時の日本人の写真と似ていますが、アメリカだけに部屋の風景が極めてモダンに見えます。フォーマルなパーティのためか、男性はスーツ姿ですね。
ソファーにグラス、フォークを使っていますね。当然といえば当然かもしれませんが。
まだまだタバコも大っぴらな時代でした。
少しずつ興が乗ってきたようです。それぞれの表情を見ても日本にいる日本人とは違い、アメリカ文化の影響が感じられます。
日本人形に掛け軸などが飾られていますが、それ以外は極めて洋風。
そろそろダンスタイムでしょうか。なんとも慣れた雰囲気です。
どんどん情熱的になってまいりました。
日本では当時は人前では大胆にキスはしなかったような気もしますが、この辺りは文化の大きな違いを感じます。
ぶちゅーーーーーっと全力です。この辺りのナチュラルさは正しい意味で日本人離れと言えるでしょうか。
この10年前までの第二次世界大戦中は、多くの日系人が差別を受け、住む場所を追われて強制収容所に入れられて財産や仕事、社会的地位を奪われるなど困難な時代を過ごしていました。
彼らの笑顔の中には日本の「焼け跡からの復興」とはまた違った苦難と努力が刻み込まれていることになります。
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