「1ヶ月洗わずはき続けてもニオわない下着」が登場


同じ下着を何日も着けていたら、いつしか強烈な悪臭が立ち込めている…。そんな思わぬアクシデントに見舞われた経験のある男女にまたとない朗報です。詳細は以下から。

毎日下着を取り換えるのは面倒なもの。ついつい3日、気が付けば1週間同じ下着をはきっぱなしということにもなりかねません。

ですが油断していると、ある時下腹付近から立ち上る悪臭に気付き、もしくは家族や恋人から指摘されて慌てて取り換えるというハメに。

そんなちょっと面倒くさがりな男女に嬉しい下着が登場します。なんとこの下着、何週間も、場合によっては1ヶ月以上毎日はいていても臭くならないというのです。

この下着を作ったのは、これまでも「self-cleaning」機能を備えた靴下やTシャツ、ベッドシーツを作ってきたHercLeon社。今回「Kribi」と名付けた抗菌下着ブランドによって下着業界に参入しました。

使用済み下着などの洋服からの臭いは、主に染みた汗や皮脂に細菌が繁殖することで発生します。では細菌を繁殖させなければいいのでは、というのがこの下着のスタートラインでした。

HercLéon社が開発した革新的なHercFiberという布地はすべての細菌を破壊しつつ、洗濯不要で清潔に保たれます。着用者が求められるのは、この下着を着た後に「空気にさらして乾かす」だけ。これで翌日も安全に清潔に着用できてしまいます。

HercFiberは竹、ユーカリ、ブナ材、銅を混ぜ合わせた繊維。銅は感染症予防と抗菌作用、さらには皮膚を「安定させて癒す」働きがあるとのこと。そのため下着に縫い込まれると細菌の繁殖を抑制し、除菌できるとしています。

公式動画はこちらから。


HercLéon社の創業者でクリエイティブディレクターのWenceslaus Muenyiさんはこのアイディアをアイスランドを最低限の荷物をバックパックに詰め込んで旅をしていたところ、使用済み下着が悪臭を放ち始めたことから思いつきました。

この「1ヶ月洗わずはき続けてもニオわない下着」の目標は、洗濯の回数を最小化できる布地を作り上げることだと同社は述べています。洗濯には大量の水を使うため、洗濯の回数を減らせれば水資源の節約にも繫がり、より持続可能な社会になるとのこと。

使用シーンとしては忙しい毎日の生活はもちろん、荷物を極力減らしたい旅行や出張、アウトドアシーンにも持ってこいですし、災害時にも重宝しそうです。

もちろん下着を長く使い続ける問題は臭いだけではありません。皮脂などの汚れでネトついたり、運動でじっとり汗で濡れるといった事態も体質や気候によっていくらでも生じます。当然ですが大なり小なりを漏らしてしまえば悪臭どころではありません。

それらを差し引いても、臭いを抑えて洗濯なしで繰り返し使用できるのは大きな利点。2020年時点でクラウドファンディングサイトIndiegogoでは1685万円を獲得するなど、世界的に大きな反響を得ています。

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