冷戦時代が終わりを迎える直前、モスクワは伝説的ヘヴィメタルバンド・メタリカのライヴで史上最大級の熱狂に包まれていました。
あの時代の革命の熱気が渦巻いているのを感じることができるでしょうか。詳細は以下から。
1991年9月、モスクワ郊外のツシノ飛行場で野外ロックフェス「モンスターズ・オブ・ロック」が開催されました。
前月にはソビエト連邦の政府と軍の保守派クーデターが失敗に終わり、1990年に独立宣言したバルト三国の独立が承認されたまさにその月の話です。
世界各国を巡業していたモンスターズ・オブ・ロックの中でもこのモスクワでの開催は人類史上最大のライヴのひとつにも数えられ、160万人が集結したと伝えられています。
出演したのはメタリカ、ブラック・クロウズ、パンテラ、AC/DCといった錚々たるラインナップ。リリースされたばかりの名曲「エンター・サンドマン」を演奏するメタリカの様子がこちら。
人の数と熱狂ぶりの途方もなさには息を呑むしかありません。こちらはメタリカのライヴ全体を収めたもの。
こうした熱狂の凄まじさには、のちに「ロックが冷戦終結の要因のひとつになった」との言説も飛び出すほど。
なお予想どおりこのライヴは無事には済まず、ソビエト警察により53人が負傷したとされています。
このライヴから3ヶ月後の12月25日、ゴルバチョフ大統領が辞任して消滅を宣言し、ソビエト連邦は地球上から正式に消滅しました。
・関連記事
【超貴重】ゴダイゴが1980年にカトマンドゥで6万人を集めたコンサートの衝撃的な映像 | Buzzap!
ヘヴィ・メタル沼に引きずり込んだ叔父の遺骨で「人骨ギター」を作ったメタルミュージシャン | Buzzap!
老人ホームを脱走した老人ふたり、午前3時に世界最大のヘヴィメタルフェスで酩酊状態のところを保護される | Buzzap!
ホオジロザメはヘヴィメタルがお好き | Buzzap!
【完全無料】伝説のジャムバンド「グレイトフル・デッド」の1万5000本にも及ぶ超巨大アーカイブ | Buzzap!