高級車として知られるランボルギーニが1980年、ポップでレトロフューチャーなコンセプトモデルを作成していました。
キャッチーながらも芯のあるシャープなラインに包まれるその姿、たまりません。詳細は以下から。
ランボルギーニが経営上大きな問題を抱えていた1980年。これを支えようとしたベルトーネ社がトリノ・オートショーで披露したのがエジプトの太陽神の名から「Athon」と名付けられたコンセプトモデルでした。
3.0L水冷V8エンジンを搭載したランボルギーニ・シルエットをベースに、260馬力で7500rpmをたたき出すAthonは、その未来的なフォルムで来客らからも批評家からも大きな評判を勝ち取ります。
そのクリアなフロントのラインから絶妙なカーブを描くフロントガラス。
直線を重ねながらも丸みのある側面からホイールカバー。
非対称なエンジンカバーのデザインも秀逸。
リアのシュッとしたポップさもたまりません。
高級感と未来感の同居する内装。5速MTレバーが光ります。
80年代には「ナイトライダー」(1982年)のナイト2000や「バックトゥーザフューチャー」(1985年)のデロリアンのような今も熱烈な人気を誇る自動車が誕生しますが、これらの車のデザインの先駆けと呼ぶこともできそうです。
実際に走っている映像がこちら。ハンドル回りのつくりが最高です。
Lamborghini Athon official video by Bertone - YouTube
トリノ・オートショーでのAthonの評判が苦境に立つランボルギーニに再び光を当てることとなり、まさに太陽神の名の面目躍如と言えるのではないでしょうか。
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