コロナ禍で高齢者の連絡手段に大きな変化が起こっていることが分かりました。詳細は以下から。
NTTドコモのモバイル社会研究所の最新の調査結果によると、コロナ禍によって60歳以上のシニア層の友人とのコミュニケーション手段に大きな変化が生じているそうです。
それによると、60代の友人との連絡手段は携帯のメール(32%)からLINEのメッセージ(55%)へ、通話でも固定電話(13%)から携帯電話(59%)へと移行しています。
最も多く使う手段としてもLINEメッセージが38%と最大になっており、この世代のスマホ普及率が8割を超えたことが背景にあるとモバイル研究所は指摘しています。
そして70代では2018年には59%で最大だった固定電話での通話が39%にまで大きく落ち込み、これに代わってLINEメッセージのメッセージが18年の7%から31%まで爆増しています。
携帯での通話やメールには大きな変化がなく、固定電話から一足飛びにLINEに移行した様子が浮き彫りになっています。これにはスマホの保有率が6割に達したことが背景にありそうとのこと。
60代との違いとしては前年比で直接会う人が8%、特に男性で12%減少したのが特徴。お年寄りの井戸端会議的な集まりの縮小は新型コロナの影響が強くうかがえるところです。
なお興味深いところでは、60代、70代ともにLINEメッセージ利用率は女性が20%ほど高くなっています。今後シニア女性をターゲットにしたスタンプなども登場することになるのでしょうか。おばあちゃんと孫がポケモンや鬼滅の刃スタンプでやりとり…というのはかなり素敵な絵になりそうです。
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