ヤフーがヤマトと提携し全商品の全国翌日配送へ、アマゾン、楽天とガチバトルに



翌日配送をめぐるECサイト大手3社のバトルが激化することになりそうです。詳細は以下から。

◆ヤフーが全国での翌日配送へ
日本経済新聞社の報道によると、ヤフーは2024年度までに、ECサイト「Yahoo!ショッピング」と「PayPayモール」で商品の翌日配送体制を整えるそうです。

ヤフーと提携するヤマトホールディングス子会社のヤマト運輸が、商品管理から受注、出荷などの配送業務を一括して請け負う「フルフィルメント」サービスをヤフーの両サイト向けに開始。

出店者がヤマトの倉庫に商品を置いて同サービスを使うことで、伝票作成や出荷準備などの手間を省略でき、配送期間が短くなるとのこと。

同サービスの活用と共に配送体制を強化し、2024年度までに離島への配送や特大サイズの商品をのぞく全国での原則翌日配送を目標としています。

なお地味に嬉しい話としては、ヤフーがヤマトと一括で配送契約を結ぶため、出店者の個別依頼よりも配送料が安くなるケースも多くなるようです。

◆アマゾン、楽天とのガチバトル勃発へ
ヤフーはECサイト大手3社の一角ながら利用者数で2010年代からアマゾンと楽天を追う3位が続いており、2020年の日経新聞の調査でもYahoo!ショッピングの利用者数はアマゾン(66.3%)と楽天(66.0%)の半分を切る31.9%となっていました。

ヤフーは2013年に唯一出店料と販売手数料を無料にしたことで、商品数こそ国内最大規模となったものの、配送手続きを出店者に委ねてきたため到着まで1週間程度掛かる場合も。この不安定さが利用者増への大きなネックとなっていました。

一方、アマゾンは全国27ヶ所にフルフィルメントセンターを設置。地域限定のデリバリープロバイダや個人の宅配業者「Amazon Flex」に委託することで、Amazon Prime加入者を中心に全国の広い地域で翌日配送を実施してきました。

また楽天は日本郵便と提携して合弁会社「JP楽天ロジスティクス」を新設。楽天の物流センターを日本郵便の配送ネットワークに組み入れ、物流拠点も23年までに11ヶ所に増やす予定。さらなる効率的な配送網を構築していく構えです。

今回ヤフーがアマゾンと楽天に先駆けて全国での翌日配送を打ち出したことで、商品配送スピードをめぐるバトルが過熱することになりそうです。

現場の疲弊や実際の配送料を心配する声もありますが、実現すればECサイトの勢力図が変わることになるかもしれません。

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