あまりにも残酷で無慈悲な結果が示されてしまいました。詳細は以下から。
ジャーナル「Personality and Individual Differences」への報告により、男性にとって性交に成功することが強く自尊心と結びついていることが明らかにされました。
研究を主導したDavid P. Schmitt氏とPeter K. Jonason氏は、自尊心が他者から社会的に認められるための「ものさし」の役割を果たすとする「ソシオメーター理論」に基づいて研究を行いました。
その中で彼らは、自尊心が生存に重要な適応能力、例えば短期間で性交に至れることなどによって測られ、そうした能力を持つことが自尊心を高めるのではないかと考えました。
研究では、自身の設立したInternational Sexuality Description Project(ISDP)で、世界各国の100人以上の科学者と共同研究した際のデータを使用。このデータは北米、南米、東欧、西欧、南欧、アフリカ、オセアニア、東アジア、東南/南アジア、中東の10の地域で、1万6000人以上にも及びます。
アンケートでは多様な人口統計学的な指標に加え、自尊心の評価や過去1年間の性的なパートナーの数を質問。
その結果、8つの地域で男性が女性よりも自尊心が高い結果に。アフリカと東アジアだけは統計的に有意ではないものの、女性の方が自尊心が高くなりました。
そしてすべての地域で、男性の自尊心は過去の「経験人数」と正の相関関係があることが示されました。ただし4つの地域では差が少なく、有意差を下回っていたとのこと。
また、すべての地域で男性の方が経験人数と自尊心の関連が女性よりも強く、これは上記の4つの地域でも示されました。
研究者らは次に、ワンナイトラブ的な短期的な性的関係を望むことがこの関連性に影響するかを調査しました。ですがその影響は認められず、短期的な性的関係を望む人が多い文化の地域に住んでいても影響はありませんでした。
結論としては、男性は短期的な性的関係を求めているかどうかにかかわらず、経験人数が多いほど自尊心も高まる傾向にあるということに。
男たちの「臆病な自尊心」が本当の自尊心になるために必要なのは何だったのか。あまりにも残酷で無慈悲な結論と言えそうです。
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