「Exynos」などモバイル向け自社製プロセッサの開発を長年手がけてきたSamsung。
今回それに代わる新たなプロジェクトが発足しているようです。詳細は以下から。
海外メディアの報道によると、Samsungはスマートフォン事業部に「APソリューション開発チーム」を新設したそうです。
これは規模も役割も正確には不明とされているもので、開発チーム長にはかつてクアルコムでワイヤレス製品用プロセッサ開発に携わったチェ・ウォンジュン氏が就任するそう。
しかしSamsungには、デバイス部門内に「システムLSI事業部」というプロセッサ開発実装のための部署がすでに存在しています。
そのことから、「Galaxy」に最適化されたプロセッサを開発するチームを新設したのではないかと予想されているとのこと。
SamsungはGalaxyに自社製プロセッサ「Exynos」を積極採用していましたが、来年発売とされている「Galaxy S23」にはTSMC製「Snapdragon 8 Gen 2」が採用見込みとなるなど、競合製品に性能や製造能力で後塵を拝しているのが現状。
一方「iPhone」などは、Apple独自プロセッサ「Apple A」シリーズの最適化がうまく働いていることで、「Geekbench」などのベンチマークプログラムではGalaxyに比べて高いスコアを記録します。
そこでSamsungもAPソリューション開発チームを通じ、汎用プロセッサに近いExynosから不要な機能を除いた「Galaxy特化プロセッサ」の最適化や互換性検証などを支援しようとしているのではないかとされています。
今までもGalaxy Sシリーズ向けの新型プロセッサを開発中との噂は流れており、今回の報道はそれを裏付けるものとなるのでしょうか。
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