サムスン「Exynos」完全敗北、ハイエンドスマホはSnapdragonのみ採用に



Samsungのプロセッサ「Exynos」が自社のフラッグシップモデルに採用できない、という悲しい事態になっています。詳細は以下から。

確度の高いモバイル業界のリーク情報で知られるアナリスト、ミンチー・クオ氏のツイートによると、Samsungの新型プロセッサ「Exynos 2300」は、主力のハイエンドモデルではなくミッドレンジスマホ向けに採用されるそうです。

来年発売予定の「Galaxy S23」シリーズに搭載されるプロセッサは、クアルコムの「Snapdragon 8 Gen 2」になる見込み。

一方サムスンは5nmプロセスと4nmプロセスで作られたExynosを生産中ですが、4nm版は歩留まりが非常に低く、性能や熱の問題が満足のいくレベルにまで追いついていないとのこと。

そこで、同社はExynos 2300シリーズを5nmプロセスのみを用いて製造、フラッグシップスマホにはSnapdragonを採用し、ミドルレンジからハイエンドのスマホにExynos 2300シリーズを搭載するという計画方針に。

また2024年発表予定の「Galaxy S24」にもSnapdragonが搭載される可能性が高いとしています。

Samsungのクォン・オヒョン社長も、「4nmと5nmセグメントにおける開発スケジュールと歩留まりの点でTSMCに遅れをとっていたのは事実だ」と9月にコメントしており、事実上の完全敗北に

今年の年次イベントにおいて、最新の3nmプロセスを採用した半導体の量産化に成功したと発表したSamsung。

現在4~5nmプロセスでは苦戦を繰り広げているものの、3nmプロセスの世界での売上高は2025年までに8倍になると予想されており、いかに今後の安定化を実現するかがより重要になっていきそうです。

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