JDIの最先端有機EL「eLEAP」技術をサムスンが標的に、高輝度省電力や長寿命、焼き付き無しなど圧倒的な表示性能を低コストで実現



今年5月にジャパンディスプレイが発表した有機ELディスプレイの常識を変える革新的技術をめぐって、気になる動きがあるようです。詳細は以下から。

韓国メディアの報道によると、Samsung DisplayがJDIの開発した「eLEAP」と呼ばれる最新有機ELの量産技術を獲得すべく動き始めているそうです。

すでに同社の上級幹部がJDIに有機ELパネルの蒸着装置を供給しているアメリカのApplied Materials社を訪問。eLEAP技術やVRゴーグルなどに用いられる1インチ未満のディスプレイパネルなどについて話し合ったとのこと。

スマホ向け有機ELディスプレイで世界最大のシェアを誇るSamsung DisplayはApplied Materialsの大口顧客であるため、特定の製造装置を特定のメーカーに独占的に供給しないよう働きかける可能性があるとされています。

なお、eLEAPは「ファインメタルマスク(FMM)方式」を用いて有機材料を蒸着させることなく有機ELディスプレイを量産できる世界初の技術。従来の2倍の輝度や3倍の長寿命を低消費電力で実現できてしまいます。


VRゴーグルからスマホ、大画面テレビまで幅広く対応。


あらゆるデバイスにおいて「焼き付きフリー」を実現する点が革命的です。


FMM方式のような大量の有機材料廃棄ロスも発生しないため、製造コストを引き下げることもできるeLEAP。JDIは「他社に技術提供することで大幅な売上拡大を図る」としていますが、はたしてどう決着するのでしょうか。

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