0円廃止で波紋を呼んだ楽天モバイルの秘策として噂され、ついに本日開始された5Gホームルーターの格安使い放題サービス「Rakuten Turbo」。
その内容をめぐって、果たして安定したブロードバンドを提供できるのかという疑問が浮かび上がる事態となっています。詳細は以下から。
まず注目しておきたいのが、楽天モバイルのプレスリリースにて本日発表された5G対応ホームルーター専用料金プラン「Rakuten Turbo」の対応回線およびそのエリア。
「Sub6のみ」とミリ波非対応となっているほか、「パートナー回線エリアではご利用いただけません」との注釈がされています。
楽天の5Gは「Sub-6」と「ミリ波」と呼ばれる周波数が異なる2つの電波が併用されており、このうちミリ波より届く範囲は広いものの、より低速なSub-6のみの対応に。
また楽天提供のサービスエリアは、自社基地局の電波を利用する「楽天回線エリア」とau回線にローミング接続する「パートナー回線エリア」の2つが存在しますが、このうちau回線は非対応ということになります。
ちなみに、首都圏では下記の薄緑の地域が楽天回線の5G Sub6対応エリア、ピンクが4G LTEエリア、そしてグレーは非カバーエリア。まだまだ対応エリアは狭いことに加えて、Rakuten Turboでは一部使えない場所もあるとのこと。
さらに見逃せないのが、「データ容量無制限」という箇所の注釈。「公平にサービスを提供するため通信速度の制御を行うことがあります」と、必ずしも無制限でないことが明言されています。
現在提供中の4G対応モバイルルーターよりも高速・大容量通信を利用できる上、家庭にあるさまざまなWi-Fi対応機器が接続されることで通信量が飛躍的に伸びるとみられますが、どの程度で制限が行われるかは不明です。
ミリ波非対応で5Gの高速回線の早さを実感しにくく、パートナー回線エリアも非対応でエリアすら限定、加えて速度制限ありと、読めば読むほど全ての人が自宅に5G環境を構築できるとは考えにくい内容となっています。
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