アメリカによって様々な制裁を課せられてきたものの、プロセッサの自社開発にまでこぎつけることに成功したHuawei。
かつてスマホシェア世界1位を誇った同社がついに復活ののろしを上げるようです。詳細は以下から。
ロイター通信の報道によると、Huaweiは今年末までに5Gスマホ業界への復帰を計画しているそうです。
これは調査会社やサプライチェーンの内部関係者から明らかになったもので、5Gスマホ用のプロセッサは中国最大ファウンドリのSMICによって製造されるとのこと。
また、HuaweiはEDA(電子設計自動化)ツールの性能が向上したことで、7nm相当のプロセッサを製造できる可能性があるとしています。
今年中にも「HUAWEI P60」といった主力モデルの5G版が発売されるほか、2024年初頭には新製品が投入される見込み。
ただし、SMICで製造されるプロセッサの歩留まり(良品率)予測が50%を下回ることから、出荷台数はピーク時の50~100分の1に限定されるとみられています。
半導体の微細化に欠かせない「EUV (極端紫外線リソグラフィー)」装置の入手がアメリカの制裁により禁止され、窮地に立たされていたものの、なんとか5Gスマホ業界への復活にこぎ着けられそうなHuawei。
なお歩留まりの低さから、もし新機種が生産できたとして高価格化することも十分予想されるため、険しい道のりはまだまだ続くことになりそうです。
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