バーチャルコンソールなどの配信型コンテンツが充実したことで、自由に遊べるようになっていると思われがちな過去のゲーム。
しかしながら実態を調査してみるとそのようなことはなく、非常に深刻な状況に陥っていることが明らかになったようです。詳細は以下から。
ビデオゲームの歴史保全を行う非営利団体「Video Game History Foundation」によって、過去に発売されたゲームについての調査結果が公開されました。
調査は2010年以前にアメリカで発売されたゲームの中からランダムに1500本を選出し、現在でも入手できるかを分類する形で実施。
ハードを変更して発売されたものやリメイク作品についても内容を精査し、オリジナルと内容が大きく変わっている場合はカウントを行わなかったそうです。
その結果、現在市販されているか容易に入手できるゲームソフトの割合(入手率)は13%にすぎないことが明らかになりました。
具体的には、世界で最も売れたゲーム機である「PlayStation2」のソフトのうち、正規のルートで入手できるものは12%にとどまっています。
「ゲームボーイ」のソフトは、今年3月28日にニンテンドーeショップで「ニンテンドー3DS」および「Wii U」でのゲーム販売が終了したことで6.5%にあたる1000本以上が失われたとされており、現在の入手率はわずか5.9%でした。
また、1960年から2009年までの期間においては、全ゲームソフトにおける入手率が20%を超えることがなかったことも判明しています。
本や映画などに関しては図書館や博物館、アーカイブなどで広く保存されていますが、そうした義務がないゲームはひっそり失われつつあるという実情が浮き彫りになった今回の調査結果。
ゲーム産業の規模は約1800億ドル(約25兆3000億円)とも言われていますが、それほど活発でファンも多く存在する市場の作品が無対策なばかりに次々と消え去っている、というのはなんとも悲しい話です。
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