最先端の3nmプロセスを採用した「Apple A17」によって、エネルギー効率が大きく改善し、処理能力の向上や消費電力の削減などが期待できるiPhone 15 Pro。
どうやら今後プロセッサだけでなく、ディスプレイでも同様のアプローチが導入される可能性があるようです。詳細は以下から。
海外メディアの報道によると、SamsungおよびLGのディスプレイ部門が、新たなアプローチを導入した有機ELパネルをスマホやタブレット向けに試作しているそうです。
両社が開発しているのはパネル内部の発光層に「低屈折CPL」と呼ばれる層を追加したもの。
反射による光の減衰を減らすことで消費電力を抑えつつ、輝度を上げることができるほか有機ELの弱点だった寿命の改善も期待できるとされています。
iPhoneやiPadなどへの実装に向けて交渉が進められている低屈折CPLを用いた新技術。ディスプレイの厚みが増す、製造コストが上がるなどの問題を抱えていることから、採用されるかどうかはAppleとの交渉次第とされています。
しかしディスプレイの電力効率が改善されることで得られる「バッテリー容量そのままで駆動時間が増える」「バッテリーを薄型化して容量を減らしても駆動時間が変わらない」といったメリットを踏まえれば、決して非現実的な話ではないようです。
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