高い処理能力や、従来より大型化した放熱機構などを搭載したSamsungの最新折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold5」。
Galaxy Z Fold4からディスプレイとヒンジを一新し、閉じたときの隙間がなくなるなど本体の構造も大きく変わっていますが、それによって耐久性がどう変わったのか検証したテストが行われています。詳細は以下から。
海外のYouTubeチャンネル「JerryRigEverything」は、Galaxy Z Fold5がどれだけ損傷に耐えられるのかテストを行っています。
まずはディスプレイの頑丈さテスト。鉱石の硬さを10段階に分類する「モース硬度」という基準を使って測定を行います。
「Galaxy S23」シリーズと同じGorilla Glass Victus 2を採用する背面ディスプレイは、10段階中レベル6でようやく傷が付くもの。
ただ、超薄型ガラスが使われる内部ディスプレイはレベル2で傷がついてしまうほど柔らかく、爪で明確に跡が残ります。
続いては、有機ELディスプレイの耐熱テスト。
内部ディスプレイにライターの火を直接当てると、10秒ほど経ったところでプラスチック層が溶けてしまいました。
外部ディスプレイは溶けなかったものの、変色が起こっています。
静電容量方式の指紋認証センサーにカッターで傷を付けたところ、数回に1回ロック解除が行えなくなるといった不具合も発生しました。
防塵テストでは本体全体に砂をかけて開閉してみますが、ヒンジの故障やディスプレイの破損は起こりませんでした。「Galaxy Z Fold4」は画面の両端に砂粒が溜まる構造だったとしているため、防塵性能は公表されていないもののなんと改善されていることが分かります。
そして最後に、通常と逆方向に折り曲げてみますが、手の力では折れません。その後数回挑戦して見るもののヒンジが逆方向に曲がらない構造になっているため、最後まで壊れることはありませんでした。
以前行われた「Pixel Fold」の耐久性テストでは、ものの数秒で手の力だけで逆向きに折れてしまい、画面が完全に壊れてしまったため、耐久性で大きく差があることが分かります。
販売価格1799ドル(約25万3000円)もの高級端末を徹底的に破壊し尽くしたことに驚かされるほか、折りたたみディスプレイ周りは特に慎重に扱う必要があると改めて気付かされる今回の動画。
高い買い物であるだけに、もし購入するなら同じ価格帯の折りたたみスマホであっても、より壊れにくく正常に使える方を選びたいものです。
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