ファーウェイがアメリカの制裁克服か、独自の5nmプロセスで製造された「Kirin 9000s」をMate 60 Proに搭載し5G対応の可能性も



Huaweiがとんでもないことを達成してしまいました。詳細は以下から。

まず見てもらいたいのが、中国で先日いきなり発売されたHuawei最新スマホ「Mate 60 Pro」のベンチマークスコア。

「Kirin 9000s」と仮称されるプロセッサを備えていますが、なんとアメリカによる規制前にTSMCの5nmプロセスで製造された「Kirin 9000」を少し上回るスコアを実現しています。


1コア(2.62GHz)+3コア(2.15GHz)+4コア(1.53GHz)構成のKirin 9000s。海外メディアの報道によると、ラージコアとミドルコアがハイパースレッディングに対応しているとのことで、マルチタスク処理時のパフォーマンス向上などが期待できます。


そして興味深いのがKirin 9000sは中国独自の5nmプロセスで製造されたとみられる点。

今年初頭にHuaweiが半導体製造プロセスの微細化に必要な「EUV (極端紫外線リソグラフィー)」の特許を申請していたことをBuzzap!でお伝えしましたが、どうやら実を結んでしまったようです。

5G技術開発のフロントランナーにもかかわらず、制裁のせいで4G対応にとどまっていた近年のHuaweiスマホ。しかしMate 60 Proでは「4Gと表示されているにもかかわらず、4Gとは思えないほどの通信速度を弾き出した」という報告が相次いでいます。

公式ページではプロセッサの詳細や対応している通信方式などが伏せられていますが、9月12日に開催予定の新製品発表会で何らかの告知が行われるのでしょうか……?

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