男性同士の切ない話を宇多田ヒカルの曲にフィーチャーさせた珠玉のアンソロジー「#テイク11」に心揺さぶられました


「宇多田ヒカル」と「BL」を題材にしたコミックアンソロジー企画がX(旧Twitter)上で公開され、話題になっています。

宇多田ヒカルさんの楽曲と共に青春を過ごした人、かつて苦い恋愛を経験した人など、さまざまな人に刺さる珠玉の作品群です。詳細は以下から。

野田づんたさんの投稿によると、宇多田ヒカルさんをリスペクトした「テイク11」というBLアンソロジー企画がXで公開されているそうです。

これは参加者が好きな楽曲を選び、そこからインスパイアされた漫画を描いて、ハッシュタグ「#テイク11」付きで投稿するというもの。

参加作家は総勢11名。現在どの作品も全ページがX上に公開されており、それぞれの解釈で楽曲の世界が表現され感情のゆさぶられる作品群が、いずれも無料で読めるようになっています。

まず、こちらがえびまよさんが手がける表紙イラスト。「Automatic」「Goodbye Happiness」「ぼくはくま」などの楽曲モチーフが詰め込まれたポップなドローイングに仕上がっています。

こちらは野田づんたさんの「Come back to me(Main)」。楽曲自体はアメリカでの活動名義「Utada」で発表されたもので、「浮気」がテーマの1つ。もう愛情が冷めてしまった恋人との心に刺さるすれ違いが描かれています。

続いてはうすくちぽてちさんさんの「SAKURAドロップス」。冒頭で主人公が曲を再生すると、心に浮かび上がってくるまるで映画のような思い出の光景。そして曲のことを教えてくれた相手にはすでに恋人が……。壮絶なラストも印象的です。

フジタオサムさんの「BADモード」。タイトル通りBADモードな気持ちに沈んでしまう相手のことを大事にしてあげたい、愛しいと思う気持ちがあふれる短編に。フジタオサムさんはアフタヌーン四季賞で藤島康介特別賞を受賞するほどの実力派です。

これらの作品は新刊「テイク11~宇多田ヒカルリスペクトBLアンソロジー~」に収録され、10月28日(日)に開催される同人誌即売会「野郎フェス2023 -autumn-」で頒布されるとのこと。

「宇多田ヒカル」と「BL」のどちらかでも興味があれば、読めば読むほど切なさとエモで心をわしづかみにされるこれらの作品群。

企画者の野田づんたさんは「宇多田ヒカルで情緒をグチャグチャにされたまま情動のままに描いてほしい」と依頼したと語るなど、創作者たちの情熱が注ぎ込まれた本になっているため、是非まずはWebで読んでみることをオススメします。

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