スマホカメラのブラインドテストでも好成績を残したカメラや、Snapdragon 8 gen 2に迫るスコアを残したTensor G3、生成AI機能などを搭載している「Pixel 8」シリーズ。
競合機種の発売を前にまさかのテコ入れが行われたようです。詳細は以下から。
海外メディアの報道によると、GoogleはPixelシリーズを対象に新機能を追加する「Pixel Feature Drop」アップデートの配信を開始したそうです。
アップデートにより順次追加される予定の機能は以下の通りです。
・医療機器レベルの体温測定/Fitbit統合
Pixel 8 Proのみ。カメラを額の中央にセットして画面をタップすると、体温が測定できます。また測定値は健康管理アプリ「Fitbit」に自動的に保存されるとのこと。
・かこって検索(Circle to Search)
Pixel 8 Pro/Pixel 8のみ。ホームボタンまたはナビゲーションバーを長押ししてから画面上の画像やテキストを指でなぞって囲むと、詳細を検索できます。
・マジック編集(Magic Compose)
Pixel 8 Pro/Pixel 8のみ。生成AI「Gemini Nano」を活用して、Googleメッセージで返信する際に例文を提案してくれます。
・フォトモジ(Photomoji)
Pixel 3a以降対象。Googleメッセージで画像などのメディアを選択すると、スタンプのような「リアクション機能」として利用できます。
・クイック共有(Quick Share)
Android 6以降対象。ファイル共有アプリの「ニアバイシェア」の名前が変更され、QRコードを使ったAndroidやiOSとのファイル共有や、連絡先からの送信、有効期限や再送防止などが設定できるプライベート機能などが追加されます。
・オーディオスイッチ(Audio Switch)
Pixel Watch/Pixel Watch 2/Pixel Tablet/Pixel 5a以降対象。Google製イヤホン「Pixel Buds Pro」を使うと、Pixel同士やPixel Watch、Pixel Tabletなど使うデバイスを切り替えて自動接続できるようになります。
Pixel Feature Dropは通例3ヶ月に一回行われており、前回の機能追加が12月だったことから今回の配信は極めて異例。
Google公式ストアやKDDI、ソフトバンクで本日から発売されたPixel 8の新色「Mint」に合わせての発表とみられています。
特に体温計機能は、体温センサー搭載のPixel 8 Proが「FDA(アメリカ食品医薬品局)」の承認を受ける必要があり時間がかかると目されていたことから、満を持しての実装と言えそうです。
かこって検索やマジック編集は、1月31日に韓国やアメリカなどで発売される「Galaxy S24」シリーズに搭載される「Galaxy AI」機能とほぼ同じものであることから、同機種に対抗したとも考えられる今回の新機能追加。
「Apple Watch」の心電図アプリが日本で認可されるまでに時間を要したことなどを考えると、国内での利用はもうしばらくかかりそうですが、体調不良などの時に手元のスマホで簡単に体温を測れるのは素直に便利になると言っても過言ではありません。
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