「日本通信の格安SIM」大幅進化へ、マルチキャリア対応や自由度の高い新プランをドコモと音声通信網等の相互接続で実現



MVNOの祖で、近年では月290円で使える超格安の「合理的シンプル290」などを打ち出してユーザーから支持を得ている日本通信が記者会見を開き、今後の展望を明かしました。詳細は以下から。

三田聖二代表取締役会長と福田尚久代表取締役社長のツートップにより会見が行われました。



まず最初に、昨日「ドコモの音声通信網及びSMS網との相互接続に合意した」と発表。


1996年に誕生し、当初はウィルコムから回線領域を買い取っていた日本通信。2008年にデータ通信網との相互接続は達成したものの、音声通話網は電話番号に関する規制があり実現していませんでした。


しかし2021年、MVNOに対して携帯電話番号を付与する方針が総務省によって示されたためドコモに再度申し入れを行い、ついに昨日結ばれたわけです。


MVNO事業が売上げの100%占める日本通信にとって、ユーザーが音声通話を使うごとに利用料が発生するのはネックだったとのこと。


今回、利用料の問題が解決するのみならず、携帯キャリアでできるすべての機能が自社で提供できるように。低価格以外の付加価値をつけたかった日本通信にとって、悲願を達成した形です。


今後は海外ローミングや「1枚のSIMでマルチキャリア対応」といった機能拡充はもちろんのこと、接続料が直接日本通信に入ることでより自由なプライジングができるようになると見込まれています。



また、アメリカで行われるようなローカル4G/5Gサービスも推進しており、1つでSBRSとMNOどちらでも使える独自SIMも提供予定とのこと。



サービス開始予定は2026年5月24日。日本通信創業30周年という節目に、MVNOながら携帯キャリアと同じサービス提供ができる「ネオキャリア」を目指すそうです。


◆質疑応答
問:
投資額も結構なことになりそうだが、概算を教えて欲しい。

日本通信:
技術が進んだため数年前に比べるとかなり安く済むようになったが、それでも結構な額。秘密保持契約があるので詳細は話せない。

問:
現在ドコモと付き合っている状態だが、ほかのキャリアとも話を進める可能性はあるのか。

日本通信:
ドコモときちっとやらないとその先は見えないと考えるので、まずはそこを固めたい。その後2社目3社目と繋ぐ。マルチキャリアの戦略として極めて重要なので目指したい。

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