処理能力に全振りした結果、発熱でフル性能が2分も出せないと話題になったMediaTekのハイエンド向けプロセッサ「Dimensity 9300」。
その後継モデルに、より濃い暗雲が立ちこめています。詳細は以下から。
最新の半導体事情に詳しいRevegnus氏によると、ARM社の最新超巨大コア「ARM Cortex-X5」の開発が難航しているそうです。
とりわけ高いクロック数で駆動した際、消費電力が爆発的に急増することが確認されており、消費を抑えると期待したパフォーマンスは得られないとのこと。
消費電力が増えると発熱が避けられないため、ARM Cortex-X5は処理能力、エネルギー効率、発熱面で問題を抱えていることになります。
なお、ここで最も影響を受けるのがCortex-X5コアを採用する予定のDimensity 9400。
Dimensity 9300と同じく超巨大コア、大型コアのみで構成された非常にユニークな『省電力コアがない仕様』を採用するため、超巨大コアの設計が多大な影響をもたらすことになります。
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