中国が世界最速で「5.5G」の商用化にこぎつける中、5Gの通信速度が底上げされることが明らかになりました。
新たに電波を割り当てる必要がない、既存の周波数帯を有効活用するアプローチです。詳細は以下から。
サムスンとクアルコムのプレスリリースによると、両社は世界で初めてFDDで多値変調方式「1024QAM」を組み合わせる実験に成功したそうです。
このテストはSamsungの5G vRANソフトウェアと2.1GHzのFDDおよび3.5GHzのTDDネットワーク、そしてSnapdragon 8 Gen 3および8s Gen 3に搭載されたX75 5Gモデムを用いて行われたもの。
20MHzの帯域幅を使用することで現行の「256QAM」の20%以上となる、下り最大485Mbpsを実現しています。
なお、実際に商用ネットワークで1024QAMが利用できるようになるのは、年内になる見込み。
「最新の最上位プロセッサに搭載されたモデムが必要」という条件から、当面は恩恵を受けられるユーザーが限られることになりますが、5.5Gをも下支えする技術であるため、速やかな展開を期待したいところです。
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