日本三大盆踊りのひとつ、秋田県の「西馬音内盆踊り」を体験してきました

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「亡者踊り」の異名をもつ秋田県の西馬音内盆踊りを訪れました。詳細は以下から。

昭和56年に国の重要無形民俗文化財に指定された日本三大盆踊りのひとつ「西馬音内盆踊り」を体験してきました。

西馬音内盆踊りは徳島の阿波踊りと岐阜の郡上踊りに並ぶ日本三大盆踊りのひとつとして知られる盆踊り。毎年8月16日から18日までの3日間開催されています。

西馬音内は秋田県雄勝郡羽後町という、東北在住者以外にはなかなかアクセスの不便な場所にあり、秋田空港からも距離がある上に小さな町で宿泊施設も少ないため、名前は聞いたことがあってもお盆休みのこの時期に現地を訪れるのは簡単なことではありません。

今回BUZZAP!取材班はこの西馬音内盆踊りの初日に現地を訪れることができました。

西馬音内は稲庭うどんで有名な秋田県南部の湯沢市の程近くにあり、盆踊り開催日は会場周辺の羽後町役場(250台)・西馬音内小学校(70台)・羽後中学校(150台)などが有料駐車場(普通車1000円)となります。観光客は基本的にここに車を止めて街を散歩しながら会場に向かいます。

ぽつぽつと屋台が出されている昔懐かしい風情の街並みを楽しみながら橋を渡ると会場はもうすぐ。

夕日が沈む時間帯でした。

盆踊りの開始まで時間があったので会場近くを散策することに。この時間は会場内の交通規制もされていないため、間近から櫓を仰ぎ見ることもできます。

演奏に使われる大太鼓。

おしゃれなお土産屋さんです。

こちらはスイカの屋台。

散歩していると何ともレトロな食堂が。

こちらは元タバコ屋でしょうか。戸と窓の作りが独特です。

会場付近のお店には西馬音内盆踊りのための暖簾が飾られていました。個人商店が多いのが特徴です。

秋田銀行の暖簾には「両替商」の文字が。なかなか洒落ています。

鮮魚問屋の前で踊り手さんが写真を撮られていました。編み笠の後ろから見えるうなじがポイントだとのこと。

櫓に明かりが入り、リハーサルが始まりました。

この頃軽く小雨がぱらつきましたが、観光客らは傘を差しながら盆踊りを待ちます。有料の観覧席以外はかなり自由に布を敷いたり椅子を出して観覧することができます。

いよいよ日が落ちて人も増えてきています。

篝火も焚かれました。踊り手もあちこちを行き交うようになり、期待が高まります。

そして19時半、子供たちの踊りから西馬音内盆踊りは始まります。子供を先導する踊り手の流れるように優美な手の動きには息を呑まされました。

向かい側からも踊り手がやってきます。3方向にある踊り手の出入り口から時にひとりずつ、時に数人が踊りの輪の中に徐々に入っていきます。

子供たちの列の中に彦三頭巾を被った踊り手の姿が見え始めました。

大人の踊り手は編み笠か彦三頭巾で顔を隠しており、いったい誰か分かりません。元々盆踊りは現世にお迎えした先祖らの死者が混じって踊るものとされていますが、踊り手がみな顔を隠す西馬音内盆踊りが「亡者踊り」と呼ばれるのはまさにこの風習ゆえ。

会場を歩いてみます。櫓の目の前の桟敷席付近はごった返しています。

こちらは櫓の下から。地元の方が家の2階から観覧しているのがなんともいい雰囲気。

かなり広い露店コーナーがあり、食事や軽食はもちろん、こんな素敵なバーまで営業していました。秋田の地酒やワインなどが楽しめます。

21時頃に休憩が入り、保育園児と小学生の踊り手はここで終了。大人の盆踊りの時間へと徐々に雰囲気が変わっていきます。踊りの列の下に砂が敷かれているのが分かるでしょうか。ここから踊りが変わり、すり足の動きが入るため、この砂で滑りを良くしているとのこと。

西馬音内盆踊り – YouTube

曲によっては男性の踊り手の威勢の良い掛け声が入っていきます。ネット上では編み笠も彦三頭巾も女性の踊り手と書かれていることもありますが、どちらも男女共に存在しています。例えばこの画像奥の白っぽい浴衣は男性です。体格でなんとなく分かりますが、見分けるコツは帯が男性用か女性用かというところ。

こちらの帯であれば女性です。踊っているのがいったい誰かも、性別すらもひと目では判然としない西馬音内盆踊り。現世と彼岸の境界が徐々に曖昧になってくるような不思議な雰囲気が立ち込めます。

歌い手は流暢な秋田弁の節回しで音頭やがんけを歌います。他府県人にはほとんど意味が取れませんが、時折秋田人たちが歌詞にウケてどよめいたりしています。

西馬音内盆踊り 櫓 – YouTube

実はこの歌詞の中にはここにはちょっと書けないような卑猥なものが混じっているとのこと。盆踊りが死者を弔うと同時に男女の出会いのきっかけであった時代もあるとされますが、もしかしたらそうした側面が今も残っているということなのかもしれません。

祭は初日は23時まで続きます。時と共に雰囲気は盛り上がっていきますが、ここから先はぜひ西馬音内を訪れて自分の目で確かめてみてください。

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