先日お伝えした速攻レビューに続いて、12月8日(金)にソフトバンクが発売する最新スマホ「Xiaomi 13T Pro」。
その使い勝手を深掘りすべくGalaxyやXperia、AQUOSなどの競合スマホと比較してみたところ、思わぬ結果となりました。詳細は以下から。
◆Xiaomi 13T Proの処理能力「20万円級」に
まず振り返っておきたいのが、Xiaomi 13T Proの基本スペック。ゲーミングスマホに匹敵する144Hz表示対応の6.7インチ1.5K(2712×1220)有機ELディスプレイにMediaTekのDimensity 9200+、12GBメモリ、256GBストレージを備えたフラッグシップスマホです。
まずは定番ベンチマークアプリ「AnTuTu Benchmark」で処理能力を比較。左からXiaomi 13T Pro、Galaxy S23 Ultra、Xperia 1 V、AQUOS R8 proの順番ですが、Xiaomi 13T Proは20万円前後のSnapdragon 8 Gen 2搭載スマホと変わらない処理能力を実現しています。
今回テストしたのは発売前の試作機であること、そして編集部の手違いでGalaxy S23 Ultraのみアプリのバージョンが異なってしまった点に注意が必要です。
◆Dimensity 9200+は発熱に難ありか、ゲーム周りは「やや不安」に
続いてはゲームに向いているかどうかをチェックできるベンチマークアプリ「3D Mark」で測定。「Wild Life Extreme」でのスコアはXiaomi 13T Proが競合各社のフラッグシップスマホに匹敵する性能であることを示しています。
テストの様子はこんな感じ。特に問題なく進んでいます。
しかしここで問題となったのが、ベンチマークを20回連続で計測するストレステストの結果。
なんとXiaomi 13T Proだけ、テスト途中でアプリが落ちてしまいました。
偶発的なトラブルの可能性もあるため、十分本体を冷やして臨んだ2回目もやはり同じ。
不審に思ってAnTuTu Benchmarkを開いてみたところ、CPU温度が「68.1度」と表示されていました。
AnTuTuベンチマーク測定時も、1回のテストで本体温度が9.8度も上昇した(Xperia 1 Vは9度、Galaxy S23 Ultraは6.8度、AQUOS R8 proは4度)ことを踏まえると、発熱問題を抱えていると判断せざるを得ません。
なお、Snapdragon 8 Gen 2搭載スマホはいずれのストレステストも完走。Dimensity 9200+搭載スマホの弱点が露呈した形となっています。
安く使うには2年後に本体を返却する必要があるものの「1ヶ月あたり1円」という破格で提供されるXiaomi 13T Pro。
美麗なグラフィックをバリバリ駆使した重いゲームを長時間プレイするなどの用途であれば、少しだけ考え直す必要がありそうですが、多くの人にとっては「安くてとにかくサクサク快適に動くスマホ」となりそうです。
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