Western Digital傘下となったHGST(旧:日立グローバルストレージテクノロジーズ)がHDDの容量を2倍にする技術を開発しました。
HGST Reaches 10-Nanometer Patterned-Bit Milestone, Nanotechnology Process Will Double Today’s Disk Drive Data Density | 2013
HGSTのプレスリリースによると、同社とアメリカ・テキサス州にあるMolecular Imprints社は自己組織化分子やナノインプリント技術を利用することで従来よりもより精細な10nmパターンを実現し、HDDの記録密度を2倍に引き上げることに成功したそうです。
HDDのような磁気を用いたドライブはパターンの微細化に限界がありましたが、今回開発された技術によって高いコストパフォーマンスを維持しつつ記録密度を引き上げることができるとのこと。
実際に10nmパターンで配置された磁性体。ちなみに10nmは原子50個分、人間の髪の毛の10万分の1の細さです。
なお、この技術はHDDにとどまらずパソコンのメモリや半導体チップにも応用可能とされているため、製造プロセスの微細化で高性能化が進むCPUだけでなく、メモリやHDDなどの記録媒体の性能向上にも期待できそうです。
・関連記事
HDDの容量が5~10倍に跳ね上がる夢の技術「熱アシスト記録」が実用間近に | BUZZAP!(バザップ!)
1995年には8GBはどれほど巨大な容量だったかが一目で分かる写真 | BUZZAP!(バザップ!)
容量60TB(60000GB)のHDD開発も、Seagateが新たな記録技術を採用 | BUZZAP!(バザップ!)
SSDとHDDの利点を融合、東芝の「Hybrid Drive」は安くて高速に | BUZZAP!(バザップ!)