イー・モバイルが現行の4倍となる下り最大300Mbpsを実現するLTEの実験に乗り出すことが明らかになりました。
イー・アクセスが本日付けで発表したプレスリリースでは、同社が本日総務省に対して1.7GHz帯を利用した実験試験局の申請を行ったことが明かされています。これは総務省が周波数アクションプランにおいて新たに確保するとした1.7GHz帯と、隣接するイー・アクセスの割当周波数を使用し、更なる高速・大容量化に向けた、電波伝搬特性などの確認を行うためのもの。
実験予定期間は実験試験局免許取得後、2013年8月~2013年10月で、実験試験局の設置場所は香川県内。実験内容は下り300Mbps(20MHz幅、4×4 MIMO)や下り150Mbps(20MHz幅、2×2 MIMO)に加え、複数の周波数を束ねて使用することで広い帯域を確保し、高速通信を実現する技術「キャリア・アグリゲーション」の検証としています。
なお、1.7GHz帯をめぐってはイー・モバイル以外にもNTTドコモやKDDIが割り当てを希望。LTEを展開する各社の中で唯一イー・モバイルの通信量制限が緩いことからも分かる通り、スマートフォンユーザーの爆増を受け、NTTドコモやKDDIのほうがイー・モバイルより帯域が逼迫しているという現状があります。
つまりこのままでは帯域がシビアな大手2社に割り当てが行われる公算が高いわけですが、イー・モバイルが実験試験局の申請を行った背景には、隣接する周波数帯を割り当てることで既存の周波数帯との相乗効果が望めることを強くアピールしたいという思惑があるのかもしれません。
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