IntelやSamsungが中心となって開発している新OS「Tizen」が死に体であることが以前報じられていましたが、またしても気になる情報が流れています。詳細は以下から。
Samsung reportedly delays Tizen development
この記事によると、LG電子やHTC、ソニー、Huaweiといった他社に差を付けるために手がけていた新OS「Tizen」の開発を、陣営の中心的存在であるSamsungがペースダウンさせたことを業界関係者が明かしています。
これはSamsungがスマートフォンやタブレット、デジタルカメラ、ノートパソコンにAndroidを積極的に組み込むなど、世界のスマートフォン市場シェアの80%を占めるAndroid陣営をリードする存在となったことを受けたもの。
Samsungの携帯電話事業のトップ、JK Shin氏はTizen開発のペースダウンを否定していますが、もはや同社がTizenを積極的に推進する理由が無くなっており、Googleが戦略を抜本的に見直さない限り、Androidから主軸を移す可能性は薄いと業界関係者はコメントしています。
2013年時点でのAndroidプラットフォームの断片化状況。昨年発売の「Galaxy S III」、一昨年発売の「Galaxy S II」がツートップに。ほかにも「Galaxy S4」「Galaxy Note II」「Galaxy Y」などがランクインし、Samsungが高いシェアを占めています。
Samsungが本腰を入れないのであれば、あくまでAndroidに大きな変化が訪れた場合の『保険』のような立ち位置になり、先行するプラットフォームに対する本格的な対抗馬とはなり得ないとみられるTizen。
同OSを採用したスマートフォンについてはNTTドコモから年内に発売されることが決定していますが、Samsungの胸先三寸でユーザーだけでなく、NTTドコモ自身も翻弄されることになりそうです。
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