Photo by ponte1112
空を飛ぶ鉄の塊、飛行機。自動車より安全だと分かっていてもちょっと怖い瞬間を感じる人も多いのではないでしょうか。そんな飛行機の、関係者が教えてくれない話あれこれです。
格安航空券やLCC(格安航空会社)の登場でどんどん身近になる飛行機。でも飛行機それ自体や航空会社のシステムまではなかなか知る機会も少ないもの。パイロットや関係者の語る「ちょっと聞きたくなかった話」を集めてみました。
「私は常に安心できる以下の燃料で飛ばなければならないプレッシャーを抱えている。航空会社は常に裁定ラインを探っているし、積んだ燃料を運ぶためにも燃料は必要だ。ギリギリの燃料で飛んでいて雷雲に出くわしたり遅延があったりすればガス欠になるから他の空港に降りなきゃならなくなる」-大手航空会社の機長
「航空会社はランチタイムどころか食事を口にする時間もくれない時がある。そんな時は遅延させてようやく食事にありつけるんだ」-地域航空会社の副操縦士
「私たちは乗客に必要事項を伝えます。でも、震え上がらせるようなことは言いません。だから、もし本当にそうなっていたとしても『乗客の皆様、当機のエンジンは故障しました』とは絶対言わないんです」-元アメリカン航空パイロット、Jim Tilmonさん
「米国運輸省は時刻通りのフライトを重要視していて、例え20人の乗り継ぎ客のいる飛行機がほんのちょっと遅れていたとしても遅延を認めてくれないんだ」-ノースカロライナ州の事業用操縦士
「正直なところ私たちは疲れ切ってるんだ。私たちの仕事は、トラック運転手以上の16時間をぶっ続けで働かなくてはならないし、トラック運転手ならどこかに車を寄せて休むこともできるけれど、私たちは次の雲で休むって訳にはいかない」-大手航空会社の機長
「米国連邦航空庁のルールって時々訳が分からないんだよね。いつ乱気流があるかわからない上空12,000mを時速650kmで飛んでいる時に客室乗務員はホットコーヒーやシャトーブリアンステーキを乗客に提供してもいいのに、着陸して地上を時速20km未満で動いている時は自動車レースにでも参加してるみたいにシートベルトに繋がれてなきゃならないんだ」-USエアウェイズの機長
「滑走路の短い空港では、どんなに腕のいいパイロットでもスムーズは着地できないものなんだ」-大手航空会社の機長
「私は制服を着ているけれど、空港で道案内を頼むのに適しているわけじゃない。全然どうなってるか知らない空港もたくさんあるんだよ」-地域航空会社の操縦士
「よくある話なんだが、例えばピッツバーグからフィラデルフィアへのフライトが天候の問題で遅延したとして、ピッツバーグの天気は良好だとするだろ。そうすると乗客が『今フィラデルフィアの友達に電話したんだけどあっちの天気もいいって言ってるぞ!?』って言うんだ。でもそんな時はピッツバーグからフィラデルフィアの空域にでっかい雷雲があったりするんだよ」-USエアウェイズの機長
「航空会社のウェブサイトでチケットを買って、そこに書いてある似たような名前の飛行機に乗るとするだろ?でもその半分は地域航空会社の飛行機なんだ。地域航空会社は大手に比べて安全基準が緩くて、パイロットも大手と同じようなトレーニングや経験を積んでるわけではない。そしてそのことは一般には周知されていない」-大手航空会社の機長
「航空会社は飛行機の到着時間を調整しているから、本当はもっと早く到着できる。だからフライトに2時間かかるって言われた時、本当は1時間45分で到着できたりする」-エアトラン航空機長
飛行機に関する疑問、少しは解消したでしょうか?
(Photo by ponte1112)
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