先天的な障がいなどの理由で歩けない子供たちが、大人たちと一緒に「歩く」ことのできるガジェットが開発されました。詳細は以下から。
生まれながらに何らかの理由で歩けない子供たちがいます。とある脳性小児麻痺で歩くことのできない男の子の母親が、息子と一緒に歩くためのガジェットを発明し、製品化されました。
イスラエル人のミュージックセラピストのDebby Elnatanさんには脳性小児麻痺のため歩けない息子Rotem君がいます。彼女は息子を直立させ、彼女自身に括りつける形のハーネスを発明、世界中の会社を調べた結果、北アイルランドの子供向け器具を制作するLeckey社に依頼、製品化となりました。同社のブランドFireflyから販売されることになっています。
Firefly - Posturally supportive and clinically focused products Firefly
ElnatanさんはUpseeができるまでについてこう振り返ります。
「息子が2歳の時に、医者から『彼は(脳性小児麻痺のため)自分の足が何なのか分かっておらず、意識もない』と告げられました。それを聞くのは母親としては辛いことでした。私は息子と毎日毎日歩く練習をしましたが、どちらにとっても大変な仕事でした。その苦痛とやけっぱちの気持ちの中からUpseeのアイディアが生まれ、こうして形になったのを見るのはほんとうに嬉しいものです」
Upseeを使えば、足の不自由な乳幼児が立って、大人と共に繰り返し歩く練習をすることができます。Upseeは子供用のハーネスが大人用のベルトと接続されており、特製のサンダルで大人と子供が歩調を合わせて歩くことが可能。さらに両手は遊んだり他の仕事をするために開けておくことができます。
実際に使用している動画は以下から。
Upseeは既にローンチされているとのことですが、現時点で下記公式サイトからの購入はできません。セミナーの概要などは表示されているため、気になる方はこまめに覗いてみることをおすすめします。
Firefly
Upsee harness, invention by mum of disabled son helps physically impaired children walk Mail Online
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