一定の条件を満たせばメーカーが無料でOSを利用できる「Windows 8.1 with Bing」とIntelのAtomプロセッサを組み合わせた格安Windowsタブレットがにぎわいを見せる中、マイクロソフトがパソコン市場でも低価格路線を本格推進する方針であることが明らかになりました。詳細は以下から。
台湾メディア「DIGITIMES」が市場関係者の話として報じたところによると、マイクロソフトはIntelと協力し、199ドルの格安デスクトップならびに349ドルの18.5インチ液晶ディスプレイ(タッチ非対応)一体型パソコンを販売する方針であるそうです。
これらのモデルは低価格なChromebox、Chromebookでパソコン市場に参入したGoogleがマイクロソフトにとって脅威となりつつあることを受け、積極的に対処することを目的としたもの。
気になる性能ですが、IntelのCeleron J1900(Bay Trail-D、クアッドコア)と2GBのDDR3メモリ、250GBのHDD、DVD-ROMドライブを備えたモデルになるとみられ、Acerなどが注文を受けているとのこと。
スマホやタブレットの普及でパソコンの需要が低迷する昨今ですが、モバイル機器の影響を受けにくいデスクトップパソコンの需要は手堅く、2014年の出荷台数は1.3億台にのぼると期待されていることから、マイクロソフトはテコ入れを決めたとみられています。
このようにマイクロソフトが失地回復に本腰を入れ始めたとみられる格安デスクトップパソコンであるものの、市場関係者は「防御策に過ぎない」ととらえており、次期OS「Windows 10」で積極的な攻勢に踏み切れない場合、安価なモデルを投入してもなおシェアを失いかねないと懸念しています。
Microsoft cooperates with Intel to offer subsidies for Windows 8.1 with Bing desktops, AIO PCs, say Taiwan makers
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