8月にアメリカを除く世界各国での訴訟合戦を取り下げたAppleとSamsungですが、どうやら再び提携を強める動きがあることが明らかになりました。詳細は以下から。
New Honeymoon: iPhone 6 Features Flood of Components Made by Samsung | BusinessKorea
韓国の経済紙「BusinessKorea」が報じたところによると、iPhone 6への部品供給数が増加するなど、AppleとSamsungの間でパートナーシップの強化が進められているそうです。
すでにSamsung製のバッテリーやDRAMが採用されたほか、iPhone 6/iPhone 6 Plusの128GBモデルに搭載されているTLCタイプのNANDフラッシュメモリについても、パフォーマンスの低下が問題となった東芝製からSamsung製へと変更する可能性が取りざたされています。
また、iPhone 6のアプリケーションプロセッサ「Apple A8」は今まで担当していたSamsungに代わりTSMCが製造していますが、iPhone 6s(仮称)以降のプロセッサ(14nmプロセスのFinFET採用)では、再びSamsungが担当する可能性も浮上。
Samsungがクアルコムに対抗するべく、自社製プロセッサ「Exynos」にモデムチップを統合したシングルチップソリューションの開発を進めていることも提携を後押ししているのではないかと考えられています。
なお、両社の提携が再び進められる背景には、2社を合わせた世界シェアが今年6月から40%を下回ったのに対し、中国メーカーのシェアが前年比12%増の25%へと伸びるなど、市場環境の変化も関係。
スマホの性能が成熟し、差別化するのが難しくなってきた今だからこそ、低価格と圧倒的な物量を武器に伸びを見せる中国メーカーと渡り合うためにも、提携を強化し、スケールメリットを生かせるようにすることは必要なのかもしれません。
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