鹿児島県の口永良部島の新岳が突如爆発的噴火しました。火砕流も発生しています。
本日10時頃、鹿児島県の口永良部島の新岳が突如爆発的噴火が確認されました。噴火に伴い火砕流が発生し、海岸まで到達しているとのこと。気象庁は口永良部島に噴火警報を発令、噴火警戒レベルをレベル3の「入山規制」から噴火警戒レベル5の「避難」に引き上げています。気象庁が噴火警報を発表したのは、平成19年12月に噴火警戒レベルが導入されて以来今回が初めて。
口永良部島には130人程の住人が住んでいるとのことですが、現時点では被害は確認されていません。現在住人の多くは火口の北西4.5kmの番屋ヶ峰の避難所に集まり始めています。口永良部島の唯一の交通手段であるフェリー「太陽」は種子島に向かう途中でしたが、急遽避難のために口永良部島に向かっているとのこと。フェリーの定員は150人で、1度で全島民の避難が完了する予定です。
【金岳小中学校 近くの施設に避難】鹿児島県によりますと、口永良島にある金岳小学校と金岳中学校には合わせて16人の児童と生徒が通学していますが、子どもたちと教職員を含めた、全員が近くの避難施設に避難を終えていて、けが人などの情報はないということです。
— NHK生活・防災 (@nhk_seikatsu) 2015, 5月 29
気象庁の発表では、今回の口永良部島の爆発的な噴火には「マグマが直接関与した可能性がある」としています。火山灰を分析した結果とのことです。
#口永良部島 #噴火 #毎日新聞
— 毎日新聞デジタル報道センター (@mainichi_dmnd) 2015, 5月 29
最新情報を以下リンクからNHKがWEBでニュースを同時提供しています。
鹿児島口永良部島 爆発的な噴火 NHK NEWS WEB ニュース同時提供中
なお、口之永良部島は今夏再稼働が取りざたされている鹿児島県、川内原発から直線距離で150kmほど南。噴火による被害に加えて、今回の噴火が近隣の火山活動に影響を及ぼさないかどうかも気になるところです。
【追記】
しかし九州電力は噴火から1時間半も経たず、噴火の詳細の確認どころか住民避難すら済んでいない時点で「口永良部島が今朝、噴火したことに関連して、川内原発再稼働の判断には影響を与えない」とコメントを発表しています。火山噴火予測の困難さをまざまざと見せつけている今回の噴火に対し、何ら危機感が伺えません。
口永良部島噴火、川内原発再稼働の判断に影響与えない=九州電力 Reuters
南日本新聞開発センター(制作)
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